【退役】権藤三千蔵(ごんどう・みちぞう)|第29期・関東補給処長

權藤三千蔵(ごんどう・みちぞう)は昭和37年4月25日生まれ、福岡県出身の陸上自衛官。

防衛大学校第29期(電気)の卒業で幹候66期、出身職種は野戦特科だ。

令和元年8年23月(2019年8月23日) 陸上自衛隊関東補給処長兼ねて霞ヶ浦駐屯地司令・陸将のポストを最後に勇退を迎えられた。

前職は東北方面総監部幕僚長であった。

なお権藤の表記は、正しくは權藤三千蔵だが、簡易体の権藤で表記する失礼をご容赦頂きたい。

(画像提供:陸上自衛隊東部方面隊公式Webサイト

2019年現在、陸上自衛隊の離島防衛の切り札と言ってもよいだろう。

地対艦ミサイル部隊を率いて活躍した、權藤三千蔵・陸将がご勇退の時を迎えられた。

元々は野戦特科の出身であるにも関わらず、第1高射特科団長に関東補給処長などの要職を歴任されるなど、非常に印象深いキャリアの陸将であった。

特に、現在の安全保障環境では、北方に所在する地対艦ミサイル部隊の、速やかな西方への展開が我が国の国防を左右する重大事となる。

そういった意味では、機動力の向上がますます、陸上自衛隊全体の課題となっているが、それは取りも直さず、補給や兵站と言った職種においても同様である。

特に、関東補給処は単に東部方面隊の補給部門というだけでなく、実質的に全国の補給処をサポートする任務も与えられている。

だからこそ、補給処長で唯一の陸将ポストとなっているわけだが、野戦特科の指揮官であった權藤が、最後の補職としてこの任務を任されたのも、そのような背景があるのではないだろうか。

戦力の集中と機動力の向上を志向する陸上自衛隊においては、職種の垣根を超えた将官の人事が本当に目立つようになってきた。

そんな象徴の1人が、この權藤であった。

そして2019年8月、その重い任務を完遂し、制服を置いた。

ぜひ、その誇りある自衛官人生に1人でも多くの人に注目してもらい、そしてこれからの人生にエールを送っていただきたいと願っている。

權藤陸将、本当に長い間お疲れさまでした、ありがとうございました。

その成し遂げられてきた多くの活躍を、自衛隊を応援する私たち多くの国民が、忘れることは無いでしょう。

これからはご家族様とともに、充実した第2の人生を送られますことを、心からお祈りしております。

その誇りある自衛官人生に、心からの敬意と感謝を申し上げます。

(2019年8月28日 最終更新)

◆以下、2019年5月までに更新した記事

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(画像提供:陸上自衛隊東北方面隊公式Webサイト 広報誌みちのく30年4月号※PDF注意)


(画像提供:陸上自衛隊関東補給処公式Webサイト

2019年5月現在、陸上自衛隊関東補給処長兼ねて霞ヶ浦駐屯地司令を務める権藤だ。

全国の方面隊隷下、5ヶ所ある補給処の中で唯一、陸将がその処長を務め、後方支援部隊の中でも要職中の要職にあたるポストを担う。

なお、関東以外の4補給処長が陸将補ポストなのになぜ、関東補給処長のみが陸将ポストになっているのかについてだが、もちろんそれには理由がある。

関東補給処が東部方面隊のみならず、全国の補給処を支援する、実質的なハブの役割を担っているためだ。

そのため、関東補給処が所在する霞ヶ浦駐屯地は、ぶっちゃけぱっと見では、陸自の駐屯地に見えない。

まるでアマゾンかヤマト運輸か・・・一大物流倉庫のような外観であり、実際ここでは、日々我が国の防衛と、10数万人に昇る陸上自衛隊の活動を支える様々な物資がプールされ、そして出荷される。

当然のことながら、このような任務を持つ霞ヶ浦駐屯地の軍事的な重要性は、桁違いである。

おそらくそのためだと思われるが、物流の拠点であるにも関わらず海岸線からやや内陸に位置しており、物流よりも拠点防衛としての利便性が優先されているようなロケーションに所在しているのが印象的な地に所在する。

しかしそれでも、巡航ミサイルや空対地ミサイルなどによる攻撃に晒されるリスクは、やはり変わらない。

そのため同駐屯地には、首都圏の防空を担う航空自衛隊の第1高射群第3高射隊が分屯基地を構え、24時間365日、防空任務に目を光らせているなど、極めて厳重な防衛体制が敷かれている。

非常に重要な部隊であり、文字通り我が国の心臓部の一つと言ってよいだろう。

なお、この関東補給処を含め、全国に5つある補給処の指揮命令系統についても、少し触れておきたい。

陸上自衛隊では、補給系の最上級ポストは補給統制本部長と言うことになるが、実は補給統制本部は、これら補給処を文字通り統制はするが、指揮命令をする立場にはない。

補給処の上級組織は方面隊であり、あくまでも方面総監の指揮命令系統に属する。

これは、有事に際して方面隊ごとに対処するという現行の組織下においてはある意味当然であり、戦闘に必要な兵站や調達は方面総監の指揮下に属するという考え方だと思われる。

しかしながら、このような組織のあり方は、統合運用を目指す今の自衛隊の方針とは、やや乖離が生じてきているのではないだろうか。

おそらく近い将来、各地の補給処は補給統制本部の隷下に組み入れられ、補給統制本部長と関東補給処長は、ますますその責任と権限が拡大されることになると予想をしている。

では、そんな補給の大元である要職を任されている権藤とは、これまでどのようなキャリアを歩んできた最高幹部なのだろうか。

少し詳細に、その経歴を見ていきたい。

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