海上自衛隊が誇る大型輸送艦「おおすみ」が一般公開され、誰でも艦内見学できるイベントが開催される。
日時は2017年7月11日、13:00~15:00。
場所は北海道釧路港の耐震岸壁。
基準排水量8900トンの巨艦は傍で見ると圧巻であり、まだ大型艦の見学に出掛けたことがない人がいれば、ぜひ足を運んで欲しい。
おおすみの一般公開は、通例であればかなり隅々まで艦内を見学させてもらうことができる。
格納庫や生活居住区に加え操舵室も見学可能で、司令席や艦長席にも自由に座らせてもらえるはずだ。
自衛官であれば、そんなところに冗談でも座ればぶん殴られることは間違いなさそうだが、そこは一般人の特権である。
通常、幹部自衛官になり10年以上の下積みをして、それでもなお一握りの幹部しか座ることが出来ない椅子だ。
開放されていれば、ぜひその座り心地を楽しんで欲しい。
ヘリが離発着できる甲板もとても広く、上から見るのもいいが、実際に歩き回ってその広さを体感するのもいいだろう。
今回の一般公開は時間が短いためあるいはここまでの公開はないかもしれないが、通常であれば武器システムや防衛システムも至近距離から見学することができる。
場合によっては実弾と同じ大きさ、同じ重さのダミー弾を持たせてもらえるイベントがあるかもしれない。
輸送艦とは言え、いや、むしろ輸送艦だからこそと言えるだろう。
攻撃システムと防衛システムもしっかり備えた、戦闘能力がある軍用艦であることがひしひしと伝わってくる。
曹士(一般隊員及び下士官)の居住区を見学させてもらえるようであれば、こちらも是非見学して欲しい。
プライバシーなど全くない空間で、日夜国防のために海の上で戦う自衛官がいることを、きっと肌感覚で捉えることができるはずだ。
しかしおおすみは大型艦であり、これでもまだ曹士の居住区は広いぐらいである。
潜水艦の曹士は交代勤務の間、ベッドも交代で使う。
その為ベッドに入ると先に寝ていた隊員のぬくもりがまだ残る場所で寝ることになる。
本当に、自衛隊員の任務は大変であり、ぜひそのようなことも実感して欲しい。
なお艦内は、防水区画の設置などで突起物や凸凹が多く、バリヤフリーなどありえないという環境である。
階段も急なので、必ず動きやすい靴で参加し、間違ってもヒールの高い靴で参加してはいけない。
そう言えば、どこかの女性防衛大臣が潜水艦を視察する際にハイヒールで乗艦していたことがあるが、絶対にやめよう。
素人にとっては、動きやすい靴でもすっ転ぶほどの階段と艦内なので、必ず運動靴などで参加してもらいたい。
その他、持ち込み禁止の物品が厳しくアナウンスされ、場合によっては乗艦前に持ち物検査を受けることもある。
自衛官の指示にはしっかりと従って、楽しい艦内見学を心掛けよう。
【イベントデータ】
名称:輸送艦おおすみ 一般公開
開催場所:釧路東港 耐震岸壁
所在地:
日時:2017年7月11日(火)
開催時間:13:00~15:00
問合せ先:0154-22-1053(帯広地本釧路出張所)
料金:無料
駐車場:無し
Web:帯広地本公式サイト
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