子供たちは、私たちの未来であり、希望です。
だからこそ、強くたくましく育って欲しい。
ー小野田寛郎ー
太平洋戦争の終結後も29年間、フィリピン・ルバング島のジャングルに潜み、上司の命令を堅守してゲリラ戦を戦い続けた小野田寛郎元少尉。
わずか3名の日本兵とともに戦ったその戦闘回数は100回を越え、戦後もフィリピンに駐留し続けるアメリカ軍のレーダー基地を攻撃し機材を鹵獲するなど、「最後の日本兵」として祖国と命令に忠実であり続けた、日本軍最後の軍人だ。
日本兵3名のうち1名が投降、2名が射殺されるなど最後はたったひとりの戦いになってもその継戦意志は変わらず、最後は1974年3月9日、かつての上官である谷口義美元陸軍少佐が直接現地を訪れ、武装解除と投降を命令したことにより小野田のたった一人の戦争は終わる。
この命令を受領した際、小野田は、上官である谷口に対しアメリカ軍のレーダーサイトについて、最新の情報を報告したという。
その小野田がルバング島で経験した自然との向き合い方、仲間と助け合うことの重要性、生きることの過酷さなどを子供たちに伝え、たくましく育って欲しいという願いから始まった小野田自然塾。
2017年も福島県で開催される。
残念ながら小野田は2014年1月に91歳で他界したため、今となっては小野田の遺志を継いだスタッフによる自然塾ということになってしまったが、小野田の遺志や教えは脈々と受け継がれ、毎年多くの子供たちと保護者が参加するイベントになった。
開催日時は平成29年8月4日~6日までの2泊3日。
主催者は靖国神社崇敬奉賛会なので、子供か親が崇敬奉賛会の会員である必要がある。
対象となるのは小学4年生以上40歳未満で、小中学生が参加の場合は40歳以上の保護者も参加が可能だ。
ただし、親子で楽しく遊ぶ夏休みのキャンプというようなものではないので、親子は別のテントに寝ることになる。
募集締切は平成29年7月18日で、参加費は大人子供同額の15000円。
なお、このキャンプに参加する目的で、同時に靖国神社崇敬奉賛会への入会という形での参加も認められているので、興味があればぜひ検討してもらいたい。
参加申込みは下記の小野田自然塾公式Webサイトから可能だ。
楽しい夏休みの思い出ばかりではなく、福島の山の中で自然と向き合い、自然と共生し、時には自然相手に戦う経験をすることは、きっと子供たちの成長に大きな影響を与えるはずだ。
小野田寛郎の残した教えと知見を学びに、この夏は福島にサバイバルに出掛けることを考えてみてはどうだろうか。
※文中、小野田元少尉の敬称略。
【イベントデータ】
名称:小野田自然塾キャンプ
開催場所:小野田自然塾キャンプ場
所在地:福島県塙町
日時:2017年8月4日(金)~6日(日)
開催時間:ー
問合せ先:03-3261-8143(靖国神社寺務所)
料金:15000円
駐車場:無し
Web:小野田自然塾公式Webサイト
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