2018年8月、陸上自衛隊1佐・1佐職の人事異動が防衛省から発令された。
8月1日の同日付では、長年に渡り陸上自衛隊に貢献し続けてきた多くの将官たちが、自衛隊を去った。
本当に長い間、お疲れ様でした。
そしてありがとうございました。
そして、その将官たちが去ったポストを新たな将官が埋め、その後を新たな1等陸佐・2等陸佐が埋めていく。
毎年変わらない人事だが、やはり夏の人事異動は色々な意味で特別であり、非常に多くの幹部自衛官が新たな任務を与えられて、新任地に赴いている。
当月はとにかく数が多いので、詳細は下記から確認して欲しい。
なお2018年は、防衛大学校女性1期生である第40期組が40代半ばを迎えており、2021年の将官人事では1選抜将補を窺おうという情勢である。
当然のことながら、1佐職の中でも要職に女性が着任する異動が目立ち、非常に興味深い。
中でも目立つのは、京都地方協力本部長に着任した亀井律子(第36期相当)であろうか。
今はまだ、マスコミ各紙に認知されておらずどこも報じていないようだが、この亀井。
おそらく間もなく、新聞各紙で大いに報じられることは確実であろう女性幹部である。
もちろん、史上初の女性京都地方協力本部長でもあるのだが、入隊は一般2士であり、そこから陸曹に昇任。
さらに平成5年に幹部任官後に、部内女性幹部として史上初めてCGS(指揮幕僚課程)を突破した、本物の叩き上げの1等陸佐である。
男性でも、一般二士から部内幹部を経て1等陸佐に昇任するなど、伝説クラスの存在だ。
それを、まだまだ男性社会である自衛隊で、女性幹部がやってのけてしまった。
そういうこともあり、後進への夢や希望の体現者ということも含めて、京都地本長の大役を任されたのではないだろうか。
ぜひ、その活躍を心から期待したい。
なお、例によってアイキャッチ画像の美しい女性は人事異動とは何も関係ない。
東北方面隊に結成された、平成29年度の東北方面フラッグ隊の女性の皆さんだ。
とても見事な演舞で自衛隊のイベントを彩る、素晴らしい広報要員である。
本当に、自衛隊は男性よりも女性の活躍ばかり目立つ組織になってしまうのではないだろうか・・・
ぜひこれからも、素敵な笑顔で頑張って下さい!
※文中、自衛官および関係者各位の敬称略。
(画像提供:陸上自衛隊東北方面隊公式Webサイト)
その他、詳細な異動内容は次の通り。
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