髙谷勝義は昭和41年生まれの陸上自衛官。
少年工科学校第28期生で陸上自衛隊に入隊しているので、実に昭和57年(1982年)から36年間、自衛官として活躍する部隊の主のような幹部だ。
職種は武器科。
平成29年3月(2017年3月) 第101不発弾処理隊長・2等陸佐
前職は補給統制本部弾薬部技術課長であった。
なお、第101不発弾処理隊長としての指導方針は以下の通り。
【統率方針】
第一線基準
(画像提供:陸上自衛隊第15旅団公式Webサイト)
(画像提供:陸上自衛隊第15旅団公式Webサイト)
2018年8月現在、沖縄那覇の第15旅団隷下、第101不発弾処理隊長を務める髙谷だ。
沖縄戦の影響により、我が国の不発弾処理件数・重量の半数近くを占める部隊であり、文字通り命懸けの、最前線の部隊を率いる幹部である。
一例を上げると、平成28年度の実績で全国の不発弾1379件の処理中、607件(44%)がこの、101隊の仕事であった。
次いで多いのは、やはり大空襲を受けた影響で、東京や大阪などとなっている。
これら不発弾を処理し、もって国民の生命と財産を守る武器科のエキスパートである。
ところでこの不発弾処理。
自衛隊に対する必ずしも厚いとは言えない待遇を、ある意味で象徴する部隊であると言えば言いすぎだろうか。
その仕事は、字義通りの命をかけたものだ。
いつ爆発しても不思議ではなく、なおかつ不発弾処理を僅かでも誤れば確実に命を失う、心身ともに極めて厳しい任務である。
にも関わらず、この不発弾処理に出動する隊員の手当は、1回あたりたったの5200円である。
一般企業では、1出張当たりの手当でもうちょっと出すぞ・・・と言いたくなるところだが、「危険性が低い」と判断された爆弾の処理であれば更に低く、時給(時間手当)110円である。
子供の小遣いちゃうねんぞと・・・。
一時期、公務員の給料が高いということで国家公務員や全国の自治体で、給与のカットが相次いで実施された。
近年、景気の回復に伴いこれら公務員の給与を増額する動きが活発になっているが、せっかくの機会なので、不発弾処理にあたる隊員の手当を少し見直してはどうかと、つくづく思う。
2018年1月に101隊が実施した沖縄・国際通りでの不発弾処理では、半径166mが封鎖され、2500人が避難した上で実施されたが、そのど真ん中で爆弾を処理していた隊員には5200円が支払われただけだといえば、よりわかりやすいだろうか。
国民の生命と財産を守るため、自身の危険を顧みずに任務に励むのは、もちろん不発弾処理隊だけではない。
しかしながら、こと不発弾処理の任務を実施するにあっては、戦場と同等の危険がつきまとう以上、任務手当の見直しはあっても良いのではないだろうか。
隊員の高い志に頼り、仕事を任せるというのは、ある意味で卑怯な方法だ。
ぜひ、見直しがあることを願いたい。
さてそんな、高い志の隊員たちを率いて日々、危険な任務を任されている髙谷である。
これまでどんなキャリアを歩んできた幹部なのか、少し詳細に見てみたい。
こういう命を懸けて仕事をしている素晴らしい人達がいるというのに子供とのふれあいの場を抗議で潰す共産党……。
埼玉の件ですね。
本当に残念ですが、一般市民の理解が得られない行動はそのままいろいろな形で現れていると思います。
不発弾の処理なんて自衛隊でしかできないでしょう。警察とかなら爆発物処理班とかありますが、小型の爆弾とかが主で大型爆弾なんて警察とかは手におえないでしょう。それを「自衛隊は人殺し」とか「自衛隊は武装するな」とか訳のわからない左翼勢力とかには呆れますね。
自衛隊は人殺しなら不発弾の処理なんてしないと思いますね。こういう指揮官がいて優秀な隊員がいるから平穏な日常生活を送ることができることがなんでわからないのか理解できません。
のりまき様コメントありがとうございます。
おっしゃるとおりですね。
しかし、そのような特殊な主張をする人たちは、あるいはそういう人たちが支持する政治勢力は、すっかりと国民の支持を失いつつあります。
時代は変わりましたね、自衛隊を堂々と応援できるだけでも30年前からは考えられない程で嬉しい限りです。