徳川泰久は防衛大学校第28期卒業の陸上自衛官。
卒業以来の職種は特科であり、全国の特科部隊で指揮を執ったキャリアをもつ。
平成27年8月(2015年8月) 第34代第1特科団長兼北千歳駐屯地司令・陸将補。
前任は富士学校特科部長であった。
【統率方針】
「見敵必戦」
【要望事項】
「規律厳正にして明るく爽やかに」
「市民とともに」
2017年8月、いわゆる南スーダン日報隠蔽問題の影響を受け陸上幕僚長の岡部俊哉(第25期)が引責辞任し、その影響で28期組から一気に3人の方面総監が誕生。
主要な陸将人事でも幅広い異動があり、またその影響で陸将補にも多くの異動があった影響で、28期組であった德川は、第1特科団長の職を最後に長年親しんだ陸上自衛隊を去ることになった。
精強を保つためとは言え、僅かな差で早期退職勧奨を受ける幹部がいることは、やはりどこか物悲しいものを感じざるを得ない。
いまはただ、何十年ぶりかに訪れた「ゆっくりした時間」を享受して、第2の人生に舵を切り、自衛隊で得た様々な知見を活かし、活躍されることをお祈りしたい。
本当に、お疲れ様でした。
【以上、2017年8月9日更新】
※
ここから下は2017年7月23日に書き記した情報であり、2017年8月の人事異動内容を反映していないキャリアについて記している。
2017年7月現在で徳川が指揮を執る第1特科団は、陸上自衛隊の特科の中で唯一の団編成となっており、北部方面隊直轄の部隊となっている。
東西冷戦構造の中で、主に海上から我が国沿岸に上陸を試みる敵性勢力の排除を想定して装備が整えられたが、防衛政策や仮想敵国の変遷に伴い特科団としての規模は縮小方向に向かっている。
また、北部方面隊は唯一、地対艦ミサイル連隊を3個連隊運用しているが、極めて具体的な海上からの脅威が予想される西部方面隊では1個連隊が運用されているのみであり、2017年現在で東北方面隊隷下にある第4ミサイル連隊が近い将来、西部方面隊隷下に編成替えになる予定だ。
2017年現在で中期防に明記はないものの、或いは戦力の南西シフトの影響で、第1特科団隷下のミサイル連隊も西部方面隊に編成替えになる可能性がある。
全体として第1特科団の規模や編成は縮小が予定されており、またミサイル連隊も一時期は縮小方針が固まりかけていたものの、南西方面海域における中国の無法な振る舞いの影響を受け、維持されることが決まった。
一度廃止された連隊の復活は容易なことではなく、時代が変わっても第1特科団の果たす役割の重要性に変わりはない。
徳川は、第1特科団長の統率方針として「見敵必戦」を掲げているが、これはそのまま「敵を見かけたら必ず戦え」という意味だ。
なにやら物騒な感じがするが、これは何も敵性勢力との会戦をのみ意味しているわけでもなく、「問題から逃げるな」という訓示でもある。
普段の業務の中でも問題点を発見したら必ず解決するまで戦い、そして困難な問題に遭遇しても決して逃げてはならないという事を意味している。
そのような努力を積み重ねることが、世界最強の特科を作り上げる方法であると訓示している。
また徳川は北千歳駐屯地司令の立場として、自衛隊父兄会千歳支部、隊友会千歳支部と「留守家族支援協定」を締結し、大規模災害などで災害派遣された際の隷下隊員の負担を軽くする施策を実施している。
北千歳駐屯地に勤務する自衛官は6割が千歳市在住だが、大規模な災害が発生した場合、東日本大震災がそうであったように、一番に動く自衛隊員とその家族もまた、被災者であることが多い。
そのような状況でも災害派遣を最優先し、高い士気と規律ある行動で多くの人命を救った自衛隊員は本当に日本の宝であるが、だからといってその隊員の心の強さにのみ甘えてはならないということだ。
災害派遣の際に家族の安全確保と十分なケアを行い、自衛官が最前線に立ち、不安のない仕事ができる体制を整えることは、考えてみれば当然のことであろう。
このようなところにも気配りし、外部団体と協定を結ぶ徳川の考え方がよく現れている施策だ。
このような指揮官の下でなら、隊員もきっと全力で戦うことが出来るだろう。
◆德川泰久(陸上自衛隊) 主要経歴
第8特科連隊中隊長
静岡地方連絡部
第3特科連隊大隊長
統合幕僚監部
第4特科群長
中部方面総監部
防衛大学校
富士学校特科部長
第1特科団長兼北千歳駐屯地司令
勇退
◆姓名判断
才能に恵まれる上に行動力があり、また我慢強い性格も兼ね備えていることから軽挙妄動すること無く、非常に優秀なリーダーになる才覚に恵まれている相。
社交性もあり話術も巧みで、どのような仕事や立場になっても人より抜きん出た成果を残す。
基礎運にやや弱さがあることから、思わぬ不運に備えた心身の心構えを忘れないことで、晩年にかけて運勢がさらにあがる。
【注記】
このページに使用している画像の一部及び主要経歴は、防衛省のルールに従い、防衛省のHPから引用。
自衛官各位の敬称略。
※画像はそれぞれ、軽量化やサイズ調整などを目的とし、軽量化処理やオリジナルからトリミングし切り取って用いているものがある。
【引用元】
防衛省航空自衛隊 第1特科団公式Webサイト(顔写真及び着任式)
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