安井寛(やすい・ひろし)|第32期・陸上自衛隊

安井寛は防衛大学校第32期、幹候69期卒業の陸上自衛官。

職種は航空科で、安井自身も回転翼機のパイロットだ。

平成29年12月(2017年12月) 東北方面総監部人事部長・1等陸佐

前職は北部方面航空隊長兼ねて丘珠駐屯地司令であった。

2018年5月現在、東北方面総監部人事部長を務める安井だ。

略歴を見る限り、その自衛官生活の中で人事系の部署は、初めての補職となる。

回転翼航空機部隊の現場で指揮を執る事が多かったために、あるいは本人も初めてのポストで刺激的な毎日を送っているかも知れない。

さてその安井についてだが、やはりそのキャリアで目につくのは、平成18年6月から3年間勤めた在ドイツ防衛駐在官のポストだろうか。

ドイツ防衛駐在官はその任務の重要性の高まりから近年、エースが赴任する防衛駐在官の職であると言うだけでなく、平成26年度からは派遣人員を1名から2名に増員し、質も量も増大させる施策を採っている。

元々ドイツは、在欧アメリカ軍の活動の拠点であり、欧州方面の主力基地が設置されているという国柄、欧州各国と米国との軍事外交の表舞台になってきた場所だ。

そのため、ドイツでの米軍の活動を知らずして米軍の欧州政策の真意を推し量ることができない、重要な任務となる。

加えてドイツは、英国やフランスとともにアフリカ諸国と幅広く利害を共有するEUの盟主であり、近年その重要性を増してきているアフリカ諸国の外交に関する情報を入手するためには、ベルリンにおける軍人外交が大きな役割を果たす。

アフリカ諸国の場合、文民より軍人のほうが実験を握っていることが多く、その為ドイツにおいても、政府要人より軍人のほうがアフリカの政治に精通していることが多いのが実情だ。

ドイツ防衛駐在官の重要性がますます高まってきているのには、実はこのような背景がある。

このように、非常に重要なポストである在ドイツ防衛駐在官だが、安井は任務を終え日本に帰国後、その活躍により、ドイツ政府から一等功労十字章の受章を受けるという栄誉を受けることになった。

言うまでもないことだが、この勲章は誰でも貰えるというものではなく、おそらく現役自衛官では、同様にドイツ防衛駐在官を務めた小橋史行(第34期)と安井の2名しか受章していないのではないだろうか。

それほどまでにドイツにおける安井の活躍は目覚ましかったということであり、そして今も変わらず、自衛隊内外の期待を一身に背負った活躍をみせ続けている。

では次に、その安井と、安井の同期である32期の状況についてみてみたい。

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