小橋史行(こばし・ふみゆき)|第34期・陸上自衛隊

小橋史行は防衛大学校第34期(国際関係学科)卒業の陸上自衛官。

幹候は71期の卒業で、職種は野戦特科だ。

生年月日は判明しないものの、第34期であれば、ストレートの場合昭和42年度の生まれにあたる。

令和元年8月(2019年8月) 第2地対艦ミサイル連隊長兼ねて美唄駐屯地司令・1等陸佐

前職は防衛研究所主任研究官であった。

(画像提供:陸上自衛隊第1特科団公式Webサイト

(画像提供:防衛省統合幕僚学校公式Webサイト

2019年11月現在、第2地対艦ミサイル連隊を率いる小橋だ。

ご存知のように、地対艦ミサイル部隊は現在の安全保障環境下において極めて大きな存在感を持つ職種であり、西方防衛の要とも言うべき活躍を見せている。

なお小橋の率いる第2地対艦ミサイル自体は、北海道の内陸部・美唄市の美唄駐屯地に所在している。

札幌と旭川の中間より少し北側と言った場所であり、旧ソ連及びロシアが我が国の領海を越えて近接を図ろうとした際に、その撃滅を主任務とする所在地と考えて間違いなさそうだ。

しかしながら2019年現在の陸上自衛隊の編成は、もはやその所在地、その主任務だけを見ていれば良い時代ではない。

縮小・再編が繰り返される真っ只中にあって、戦力の集中と機動力の向上により、全国各地に直ちに駆けつけられるべく、全国での戦闘を想定した訓練を繰り返している。

まして小橋が率いる地対艦ミサイル部隊は、西方有事の際に敵性勢力の選択肢を制限し、物量に劣る我が国の防衛戦を有利に展開するための役割を期待されている部隊だ。

北海道内陸からでも、有事の際には直ちに全国どこにでも駆けつけ、その威力を発揮してくれるだろう。

小橋が率いる部隊とは、それほどまでに今、大きな役割を担っている。

これほどの要職を任される小橋のことだ。

その補職はどれも印象深いポストばかりだが、敢えてあげるとすればそれは、平成21年6月から務めた、在ドイツ日本大使館防衛駐在官の任務だろうか。

ご存知のようにドイツはEUの盟主であり、欧州の政治・経済に非常に大きな影響力を持っている。

しかし意外に思われるかも知れないが、実はドイツの、欧州における軍事力としてのプレゼンスは、決して大きなものではない。

日本と共に第二次大戦における、敗戦国の位置づけに置かれているからだ。

そのため、我が国が「お金だけだして兵力を派遣しなかった」と散々にバッシングされたあの湾岸戦争でも、実はドイツも、兵力を派遣することが出来なかった。

そのためドイツもその後、国際社会でのプレゼンスの低下により国益を損ねた経験から、我が国と同様に、域外への派兵も可能にする法整備を進めることになった。

今でこそ、我が国も自衛隊を海外に派遣できるようになったが、全く同じ時期、同じ地域、同じような問題を克服して、ドイツも本当の意味で、国際社会の一員に復帰していると言ってよいだろう。

そのようなドイツ軍との「軍人外交」は極めて大きな意義がある。

軍がどのようにして、その存在と活動において政治との間に折り合いをつけ、国際貢献活動の中でどのような役割を担っていこうとするのか。

共に共通の課題を抱えているからだ。

小橋はこのような極めて重要な任務を、40代前半の、1等陸佐になりたての頃に経験している。

そしてその後も、国際畑での活躍が非常に顕著であり、多くの実績を残してきた幹部だ。

そんな小橋が久しぶりに職種部隊に復帰したのが、現職である。

ぜひ、注目をしてもらいたいと願っている。

では、そんな小橋とはこれまで、どのようなキャリアを歩んできた幹部なのだろうか。

少し詳細に、その経歴を見ていきたい。

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