嶋本学(しまもと・まなぶ)|第33期・陸上自衛隊

嶋本学(しまもと・まなぶ)は昭和40年生まれの陸上自衛官。

防衛大学校第33期の卒業で幹候70期、職種は機甲科だ。

 

令和元年12月(2019年12月) 第15副旅団長兼ねて那覇駐屯地司令・1等陸佐。

前職は東部方面総監部情報部長であった。

(画像提供:陸上自衛隊第15旅団公式Webサイト

(画像提供:陸上自衛隊第1特科団公式Webサイト

2020年1月現在、第15旅団の副旅団長を務める嶋本だ。

ご存知の通り、第15旅団は我が国の国防の最前線・沖縄那覇に所在しており、今まさに膨張への野心を隠そうとしない隣国に対し、正面から立ち向かう主力となっている。

そして、この重要な時期に我が国の最前線を任されるほどの幹部である。

そのキャリアはどれも特筆するべきものばかりだが、敢えて一つ挙げるとすれば、それは2007年6月から務めた、エジプト防衛駐在官の任務だろうか。

ご存知のようにエジプトはアラブ世界の盟主であり、また湾岸戦争では多国籍軍として西側諸国とともに戦うなど、世界の安定と平和に重要な役割を果たす大国である。

日本の2.7倍ほどの面積に約9800万人の人口を持ち、軍事力は陸軍主体で31万人と自衛隊を上回るが、防衛予算は55億ドルほどであり日本の1/10規模となっている。

もっともこれは、自衛隊の予算が潤沢であることを意味するものではなく、エジプトの一人あたりのGDPはおよそ2500ドルであり、日本(38000ドル)の1/10にも満たない。

言い換えれば、日本の防衛予算はその多くが人件費であって、なおかつ十分な給与が支払われているとは言い難い状況だ。

非常にタイトな予算の中でどのように国防を機能させるか、という意味では両国の事情に大差はないと言えるだろう。

余談だが、上記の数字はいずれも外務省や世界銀行など、信頼性が確実な数字から引用しているが、某有名辞書サイトの記載とは全く一致しない・・・

いったいあのサイトを書いている人は、どこから数字を引いてるんだろうか。。

 

話を戻す。

そして嶋本がエジプトにあった2007~2010年といえば、”アラブの春”直前という、中東が激動の時代を迎える直前にあたる。

1981年から実に30年に渡り独裁体制を築いてきたムバラク大統領が辞任を表明したのは、2011年1月。

すでに記憶が薄れている人も多いかも知れないが、事実上の軍事クーデターでエジプトが内乱状態に陥り、以降政治体制が極めて不安定になる。

その状態は概ね2018年頃まで続いたが、我が国にとっても極めて重要なパートナーであるエジプトの政治・軍事の状況は外交の意思決定に非常に大きな影響を与えた。

そしてその直前までエジプトにあって、最新の軍事情報を収集し、”軍人外交”にあたっていたのが嶋本であった。

ちなみに嶋本は、原隊が第7偵察隊であり、前職は東部方面総監部情報部長であるなど、「情報収集とその活用」のエキスパートである。

そういった意味では、まさにエジプト防衛駐在官という極めて重要なポスト、なおかつ重要な時期にこの要職を任されたのも納得のキャリアだ。

そしてその延長線上として、沖縄那覇を預かり敵性勢力の動向を把握し、その企図を分析して手を打つという現職もまた、必然のキャリアであったと言ってよいだろう。

まさに今、我が国の護りを託されるにふさわしい男が、国防の最前線に立ち、国民の生命と財産を守る重い任務に精励している。

ぜひ、その嶋本の活躍にはますます注目して欲しい。

 

ではその嶋本とはこれまで、どのようなキャリアを歩んできた幹部なのだろうか。

少し詳細に、その経歴を見ていきたい。

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