北島一は昭和48年生まれ、神奈川県出身の陸上自衛官。
防衛大学校第39期の卒業で幹候76期、職種は普通科だ。
平成30年8月(2018年8月) 統合幕僚監部運用部運用第2課長・1等陸佐
前職は第39普通科連隊長兼ねて弘前駐屯地司令であった。
(画像提供:陸上自衛隊弘前駐屯地公式Webサイト)
(画像提供:陸上自衛隊弘前駐屯地公式Webサイト)
2019年1月現在、統合幕僚監部で運用部運用第2課長の要職にある北島だ。
統合幕僚監部は言うまでもなく、陸海空3自衛隊の統合運用に関する幕僚機能を発揮する組織だが、その中でも運用2課は、部隊の運用と災害派遣に責任を持つ部署となる。
いわば、統合幕僚監部の要とも言うべき機能を発揮する部署であり、当然のことながらその課長ポストはエリートが座る指定席になっている。
そんなこともあるのであろうか。
あくまでもこれまでの実績からは、という前置きをさせて頂いた上でだが、運用第2課長を務めた幹部は、ほぼ間違いなく、次に陸将補に昇任する。
しかも、1選抜(1番乗り)で昇任する前提での配置だ。
言い換えれば、最高幹部に昇任する者にとって佐官としての最後の大仕事であり、このポストで結果を残すことができた幹部が、将官に昇ることを許されるポストの一つと言ってよいだろう。
実は陸自には他にも、そういうポストが多くある。
陸将補昇任直前ポストとも言うべき要職だが、この辺りの配置を見ていると人事そのものが諸外国へのメッセージとして機能していることも透けて見えるので、非常に興味深い。
この辺りはまた別に、人事の見方として別コラムにさせて頂ければと考えている。
いずれにせよ、陸上自衛隊では1選抜で陸将補に昇った幹部は、大きな服務事故でもない限り、そのまま1選抜で陸将に昇ることが多い。
つまり、近い将来の陸上幕僚長候補に選ばれたことを意味するわけだが、その前段階として、これら要職を任された1等陸佐がどのような活躍を見せてくれるのか。
ぜひ、そういった意味でも注目して貰えればと思う。
では、そんな要職を任された北島とはこれまで、どのようなキャリアを歩んできた幹部なのだろうか。
少し詳細に、その経歴をみていきたい。
コメントを残す