海将人事・海将補人事|2020年12月・海上自衛隊

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2020年12月、海上自衛隊の海将・海将補の人事異動が防衛省から発令された。

 

当月の注目人事は、やはり真殿知彦(第33期)の海将昇任と海上自衛隊幹部学校長着任だろうか。

33期組としては、夏の将官人事で先に齋藤聡(第33期)が海将に昇任し、護衛艦隊司令官に着任している。

しかし海自の場合、1選抜海将のうち夏に昇任することと、冬もしくは翌年春に昇任することに全く差はない。

但し、同期の海幕長レースという意味でいうと、このいずれかで海将に昇った者の中から選ばれるのが通常だ。

言い換えれば、33期組の海幕長レースでは、齋藤と真殿がその本命に名乗りを上げたということでもある。

ちなみに、齋藤は護衛艦畑で真殿は航空畑の出身である。

この辺りも、いつもの海自の将官人事のバランスと言ったところだ。

なお今回の人事では、同じ33期組にして海上自衛隊のアイドル(?)、近藤奈津枝(第33期相当)が、大湊地方総監部幕僚長から防衛装備庁総括装備調達官に転じているのも印象的だ。

元々近藤は経理補給系で活躍を重ねてきたので、防衛装備庁での要職は全く意外ではないものの、おそらく「海自史上初の女性」ということになるのではないだろうか。

もっとも、自衛隊にはもはや「女性初」にあふれているので、どこのメディアも報じてくれなくなっているのではあるが。。

 

なお例によって、アイキャッチ画像の美しい女性は人事異動とは何の関係もない。

令和元年度遠洋練習航海の途上において、練習艦「かしま」甲板上で行われた、綱引き大会の様子を撮影したひとコマだ。

これはもちろん、海上生活を送る上での数少ないリクリエーションという側面もあるのだと思うが、もしかして、甲板上での極限の運動に慣れるという目的もあるのだろうか。

私自身、何度か護衛艦に乗せて頂いたことがあるが、甲板の歩き心地や手触りは場所により、本当に独特だった。

あの材質の上で極限の状況を迎えた時を想定すると、あらゆる運動を経験しておくことは、実は意味がある訓練なのかも知れない。

楽しそうに見えるイベントにも、実は若き士官候補生を鍛え上げる仕組みが様々に備えられているのかも知れない。

 

その他、異動の詳細な内容は以下の通り。

※文中、自衛官および関係者各位の敬称略。

(画像提供:海上自衛隊公式Webサイト

海将に昇任させる
(横須賀地方総監部幕僚長)
海将補 真殿知彦

(自衛隊横須賀病院長)
海将補 德永徹二

 

航空集団司令官を命ずる
(大湊地方総監)
海将 二川達也

 

横須賀地方総監を命ずる
(呉地方総監)
海将 酒井良

 

呉地方総監を命ずる
(航空集団司令官)
海将 園田直紀

 

大湊地方総監を命ずる
(海上自衛隊幹部学校長)
海将 乾悦久

 

海上自衛隊幹部学校長を命ずる
(横須賀地方総監部幕僚長)
海将 真殿知彦

 

自衛隊中央病院副院長を命ずる兼ねて診療放射線技師養成所長を命ずる
(自衛隊横須賀病院長)
海将 德永徹二

 

退職を承認する
(横須賀地方総監)
海将 杉本孝幸

自衛隊中央病院副院長兼診療放射線技師養成所長
海将 佐藤道哉

 

令和2年12月22日付
https://www.mod.go.jp/j/press/jinji/2020/1222b.pdf

 

 

海将補に昇任させる
(統合幕僚監部運用部運用第3課長)
1等海佐 藤原直哉

(自衛艦隊司令部作戦主任幕僚)
1等海佐 池内出

(教育航空集団司令部幕僚長)
1等海佐 石川一郎

(自衛隊横須賀病院副院長)
1等海佐 塚嵜哲史

 

統合幕僚学校副校長を命ずる
(第1航空群司令)
海将補 川村伸一

 

海上幕僚監部首席衛生官を命ずる
(潜水医学実験隊司令)
海将補 小川均

 

第3護衛隊群司令を命ずる
(自衛艦隊司令部作戦主任幕僚)
海将補 池内出

 

第1航空群司令を命ずる
(統合幕僚監部運用部運用第3課長)
海将補 藤原直哉

 

第21航空群司令を命ずる
(教育航空集団司令部幕僚長)
海将補 石川一郎

 

横須賀地方総監部幕僚長を命ずる
(統合幕僚学校副校長)
海将補 松本完

 

大湊地方総監部幕僚長を命ずる
(防衛装備庁総括装備調達官)
海将補 横田友範

 

練習艦隊司令官を命ずる
(第3護衛隊群司令)
海将補 石巻義康

 

潜水医学実験隊司令を命ずる
(自衛隊横須賀病院副院長兼企画室長)
海将補 塚嵜哲史

 

海上自衛隊幹部候補生学校長を命ずる
(練習艦隊司令官)
海将補 八木浩二

 

自衛隊横須賀病院長を命ずる
(海上幕僚監部首席衛生官)
海将補 村上健彦

 

防衛装備庁総括装備調達官を命ずる
(大湊地方総監部幕僚長)
海将補 近藤奈津枝

 

退職を承認する
(第21航空群司令)
海将補 小俵和之

(海上自衛隊幹部候補生学校長)
海将補 大判英之

 

令和2年12月22日付
https://www.mod.go.jp/j/press/jinji/2020/1222a.pdf

 

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2 件のコメント

  • いつも拝見しています。
    二川海将ですが、指定職3号の大総監から、指定職2号のAF司令官に異動となっていますが、指定職の号俸が下がる異動というのはあるのてしょうか?

    • おぉ、本当ですね。
      気が付きませんでした。
      過去には、第31代司令官の松岡貞義(第18期)・元横総監も大湊の後にAF司令官に着任されてますね。
      余り指定職の号俸に注目したことがありませんでしたので定かではありませんが、以降注目してみます!
      ありがとうございました。

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