兼本貢祐|第37期・海上自衛隊

兼本貢祐は昭和45年1月16日生まれ、岡山県倉敷市出身の海上自衛官。

防衛大学校第37期(機械工学)の卒業で幹候44期、出身職種は判明しないが、そのキャリアからおそらく航空整備であると思われる。

平成29年3月(2017年3月) 第21整備補給隊司令・1等海佐

前職は防衛監察本部第4監察班長であった。

2018年4月現在、第21整備補給隊司令を務める兼本だ。

第21整備補給隊は千葉県館山市の館山航空基地に所在する、第21航空群の隷下にある部隊で、館山基地に所在する海自機の文字通り整備や補給を行う。

その範囲は多岐にわたり、航空機本体、搭載されている電子機器、武器及び搭載品、その他運行に関わる全ての需品をカバーし、航空機の安全に関わる大きな責任を担っている。

またその職掌範囲は基地所在の航空機にとどまらず、護衛艦搭載機の整備支援にも及び、時には艦載機支援のため、PKOなど国際貢献活動で海外に赴くこともある、非常に重要な部署だ。

戦前の言い方で言えば、海軍航空隊の整備兵と言ったところだろうか。

精強な戦士は、整備兵の万全な働きにより初めて、その100%の能力が発揮されることになる。

兼本はその責任者ということになるが、高校時代は岡山県で過ごし、進学校として知られる岡山県立倉敷南高校を卒業。

兼本が1年生であった頃に3年生であった2年上の先輩には、松竹で50年ぶりとなる女性監督の平松恵美子がいるなど、自由と自律を校風とする学校だ。

そんな優秀な高校を卒業し、そのまま真っすぐ防衛大学校に入ったと思われるものの、兼本は昭和44年度の生まれなので本来であれば36期の入学のはずである。

あるいは一浪してでも防衛大学校に入りたいという強い意志を持って受験し、海上自衛隊の門を叩いたということなのかもしれない。

さて、その兼本のキャリアについてだ。

海上自衛隊に入隊したのは平成5年3月、1等海佐に昇ったのが平成24年7月なので、1佐への昇任は1選抜から半年遅れの2選抜ということになる。

その初任地は第21支援整備隊で館山基地であり、以来全国各地の整備や補給、航空隊で勤務。

さらに平成10年8月からは、護衛艦はるゆきに2年半に渡り乗艦しているが、これはおそらくはるゆきに搭載されている艦載機の整備幹部ということなのだろう。

第21整備補給隊がそうであるように、基地整備隊は時に洋上での整備補給やその支援も行うことから、その実務を護衛艦で指揮する経験を積んだものと思われる。

海自の航空機整備幹部として、非常に充実したキャリアとなっている。

また中央でも、人事系の補職が多く、一般にエリートの補職が多いと言われる補任課での勤務も繰り返し経験。

全国の部隊を総覧することで、全軍を俯瞰する能力が要求されることになる防衛監察本部も経験するなど、とても厳しいキャリアをくぐり抜けてきた経歴となっている。

なお37期といえば、最初の海将補が選抜されるのが2018年夏の将官人事になっている。

海空の将官1選抜はとても狭き門であり、1名ないしは2名と、同期でもっとも優秀な1~2名のみが昇任する人事のため、その予想はさすがに難しくさっぱり分からない。

ただ一つ確実に言えることは、兼本を始めとした37期の幹部たちは2020年代後半にかけて、我が国の安全保障体制の中で10年に渡り、中心的役割を担っていく世代である。

その活躍は、今後10年の日本の平和と安全に関わるあらゆることを左右していくことになるだろう。

整備畑という裏方で、なかなか目立たないかも知れないが極めて重要な部隊だ。

ぜひこう言ったところで汗を流す隊員にも注目し、兼本を始めとした多くの幹部曹士を応援してもらえれば幸いだ。

◆兼本貢祐(海上自衛隊) 主要経歴

5年3月 海上自衛隊入隊(第37期)
6年11月 第21支援整備隊(館山)
7年9月 第22支援整備隊(大村)
9年1月 第123航空隊(大村)
10年8月 護衛艦はるゆき(呉)
13年3月 第21整備補給隊(館山)
15年3月 補給本部(十条)
18年3月 海上幕僚監部教育課(市ヶ谷)
20年3月 第3術科学校教官(下総)
21年3月 第22検査隊長(大村)
22年3月 海上幕僚監部補任課(市ヶ谷)
24年7月 1等海佐
25年6月 防衛研究所所員(目黒)
26年8月 海上幕僚監部補任課(市ヶ谷)
26年12月 海上幕僚監部補任課補任班長(市ヶ谷)
28年2月 防衛監察本部第4監察班長(市ヶ谷)
29年3月 第21整備補給隊司令

【注記】

このページに使用している画像の一部及び主要経歴は、防衛省のルールに従い、防衛省のHPから引用。

主要経歴については、将補以上の階級のものにあっては防衛年鑑あるいは自衛隊年鑑も参照。

自衛官各位の敬称略。

※画像はそれぞれ、軽量化やサイズ調整などを目的に加工して用いているものがある。

【引用元】

防衛省海上自衛隊 第21整備補給隊公式Webサイト(プロフィール写真)

http://www.mod.go.jp/msdf/tateyama/21msq-hp/tophtm.htm

防衛省海上自衛隊 館山航空基地公式Webサイト(着艦画像)

http://www.mod.go.jp/msdf/tateyama/newhp/gyarari-/syashin/syashin.html

防衛省海上自衛隊 公式Webサイト(海上自衛隊ニュースより)

http://www.mod.go.jp/msdf/formal/jmsdf_news/201702.html

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