西谷浩一は昭和39年4月23日生まれ、香川県出身の航空自衛官。
防衛大学校第31期(航空工学)の卒業で幹候77期、出身職種は航空機整備だ。
平成30年3月(2018年3月) 航空支援集団副司令官・空将補
前職は監察本部監察官であった。
(画像提供:航空自衛隊美保基地 広報誌だいせん636号)
2018年7月現在、航空支援集団の副司令官を務める西谷だ。
航空支援集団は、名前が示すとおりその任務は多岐にわたり、直接的な戦闘行為を伴わないあらゆる航空機運用と、そのために必要な施設・人員の管理を行う。
その存在はいわば、航空総隊と表裏一体と言えるもので、航空自衛隊のあらゆる主要任務を実務で支える屋台骨といったところだ。
具体的には、主なものだけでも航空輸送、航空保安管制、航空気象、飛行点検、航空機動衛生といったところだが、支援集団はこれら分野に要員だけを派出しているのではなく、実際に機材を持ち、運用を行っている。
これら任務は、自衛隊ファンであれば概ねご存知であり多くの言葉を必要としないと思われるが、あるいは航空機動衛生といった分野は、少しマニアックな人でないとなかなかご存じないかもしれない。
この、航空支援集団隷下にある航空機動衛生隊とは、C-130H輸送機に「空飛ぶICU」と呼ばれる機動衛生ユニットを積み込み、あらゆる高度な医療処置を迅速に行うことを目的に運用されている部隊だ。
その隊長を務めるのは、2018年7月現在で、自衛隊ではとても珍しい公募幹部となる1等空佐の山口大介(公募幹部)。
平成7年に国立香川医科大学を卒業後、各地の緊急医療の現場で活躍し平成25年4月に、自衛隊の公募幹部に応募をして採用された変わり種だ。
航空支援集団とはこれほどまでに、航空自衛隊がその任務を遂行し、あるいは国民の危機に際してあらゆる対応ができるよう、万全の体制で緊張感を持ち、有事に備える。
非常に頼もしい集団である。
では、そんな航空支援集団を副司令官として支える西谷とは、どういう幹部なのか。
そのキャリアを、少し詳しく見て行きたい。
コメントを残す