酒瀬川友博(さかせがわ・ともひろ)は昭和40年1月7日生まれ、鹿児島県出身の陸上自衛官。
防衛大学校第31期の卒業で幹候68期、職種は航空科だ。
平成30年8月(2018年8月) 守山駐屯地業務隊長・1等陸佐
前職は自衛隊香川地方協力本部長であった。
2018年9月現在、名古屋に所在する守山駐屯地で業務隊長を務める酒瀬川だ。
31期のベテラン1佐であり、長年に渡り各地の航空科で指揮を執った、現場経験豊富なイケメンである。
そのイケメンとコミュニケーション能力を活かし、前職では香川地方協力本部長を務めるなど、航空部隊に限らない幅広い分野で、その手腕を発揮する。
なお地方協力本部長は、自衛隊を志す若者を勧誘し、あるいは企業などに営業を掛け定年退職者などにその受け皿を用意してもらい、また自衛隊の知見を民間に提供するなど、幅広い活動を行う組織の責任者だ。
いわば自衛隊の営業本部長といった役回りだが、自衛官として、人として、あらゆる能力に優れていなければ任されない重要なポストとなる。
その地方本部長としてもしっかりと成果を残し、守山駐屯地の業務隊長に転じている。
とはいえやはり、本職は陸自の文字通りの飛び道具である、航空屋だ。
その中でも、最も印象深いのは、初代となる第15ヘリコプター隊長の補職だろう。
第15ヘリコプター隊は沖縄の那覇に所在し、離島が多い沖縄の警戒担任地域の中で、部隊の要となる非常に大きな役割を果たす。
それもそうだろう、そもそもが、第15旅団は空中機動力に優れていることが前提の戦力だ。
一刻を争う有事にあっては、離島に実力部隊を迅速に展開させうるのは航空戦力以外にありえない。
さらに昨今の安全保障環境は、この南西方面に喫緊の脅威を抱えるのが我が国を取り巻く国際情勢だ。
この方面における陸自航空戦力の増強は焦眉の急であり、そのような情勢を受け2013年、第15飛行隊を増強・改編する形で第15ヘリコプター隊は編成された。
その初代となる隊長をまかされたのが酒瀬川であった。
陸自の航空科幹部としてはこれ以上無い名誉ある補職であり、また任された責任は非常に大きなものであったが、酒瀬川はその全ての期待に応え任務を完遂。
さらに幅広い分野に、活躍の場を広げていくことになった。
では、そんな要職を任され続けていた酒瀬川とは、どのようなキャリアを歩んできた幹部なのか。
少し詳細に、その経歴を見ていきたい。
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