岩﨑英俊(海上自衛隊第2術科学校長・海将補)|第31期・海上自衛隊

その岩﨑が海上自衛隊に入隊したのは昭和62年3月。

1等海佐に昇ったのは平成18年1月であったので、31期組1選抜(1番乗り)となるスピード出世だ。

海将補に昇ったのは24年12月だったので、こちらも1選抜後期(1番手グループ)のスピード出世であり、文字通り31期組を代表する最高幹部の一人であると言ってよいだろう。

(画像提供:海上自衛隊公式Webサイト

そのキャリアだが、1佐以降の経歴だけで見ると、指揮官ポストは平成22年4月から第5護衛隊司令を。

海将補に昇任以降では、25年12月から第2護衛隊群司令、27年12月からは先述のように、練習艦隊司令官を務めた。

また中央(海上幕僚監部)では、班長ポストを指揮通信課の指揮通信班長で、課長ポストは指揮通信課長で着任。

各部隊・各地の幕僚等スタッフポストでは、第3護衛隊群幕僚、海上自衛隊幹部学校副校長、呉地方総監部幕僚長と言った要職を歴任した。

そして30年3月から第2術科学校長に着任し、後進の育成や退職者の職業訓練支援といった形で、非常に重い職責を担い続けている。

1選抜で昇任を続けていることとも併せて、その動向に今もっとも注目が集まる海将補の一人だ。

 

では最後に、その岩﨑と同期である31期組の人事の動向について見てみたい。

31期組は、2018年夏の将官人事で最初の海将が選抜されたばかりの年次にあたる。

そして2019年2月現在で、その海将の任にあるのは以下の幹部たちだ。

 

酒井良(第31期)・大湊地方総監(2018年8月)

園田直紀(第31期)・航空集団司令官(2018年12月)

※肩書はいずれも2019年2月現在。( )は海将昇任時期。

 

以上のようになっており、まずは酒井と園田の2名が1選抜で海将に昇任し、同期の最高幹部人事の中心になっているといったところだ。

31期組の海将人事の場合、2019年3月までの昇任を「1選抜(前期・後期)」と呼ぶので、あるいはこの春の人事でもう1名が昇任するようなことがあれば、その3名を中心とした31期組海上幕僚長候補に関する人事ということになるだろう。

 

岩﨑については、教育・訓練系に非常に顕著な実績を残し続けてきた最高幹部だ。

また海将補への昇任時期に加え、第2術科学校長の後職として海将に昇る人事も過去には例があることから、岩﨑もまた、後職に異動するタイミングで海将に昇り、より重い職責を担っていくことも考えられるのではないだろうか。

いずれにせよ、2020年代前半にかけて我が国の平和と安全にもっとも重い責任を担い続けることは間違いのない、岩﨑である。

その活躍には今後も注目し、そして応援していきたい。

 

※文中、自衛官および関係者各位の敬称略。

(画像提供:海上自衛隊第2術科学校公式Webサイト

◆岩﨑英俊(海上自衛隊) 主要経歴

昭和
62年3月 海上自衛隊入隊(第31期)

平成
10年1月 3等海佐
13年7月 2等海佐
18年1月 1等海佐
19年7月 第3護衛隊群幕僚
20年12月 海上幕僚監部指揮通信課指揮通信班長
22年4月 第5護衛隊司令
23年4月 海上幕僚監部指揮通信課長
24年12月 海上自衛隊幹部学校副校長 海将補
25年12月 第2護衛隊群司令
27年12月 練習艦隊司令官
28年12月 呉地方総監部幕僚長
30年3月 第2術科学校長