大力政富は昭和37年5月生まれ、大分県出身の海上自衛官。
防衛大学校第30期の卒業で職種は経理。
平成27年8月(2015年8月) 第23代海上自衛隊第4術科学校長・海将補。
前任は統合幕僚監部首席後方補給官であった。
2017年7月現在で大力が補職されているのは海上自衛隊第4術科学校長。
この仕事は海上自衛隊の裏方を育てるための学校であり、経理、補給、給養(食事)、監理(業務管理)の術科を学ぶための学校である。
率直に言って、海上自衛隊のその他の職種に比べ、この職種の知名度は低くその職務の内容は余り知られていない。
第4術科学校のWebサイトを見ても、そのことへの思いがどこか滲み出ている内容になっているが、「腹が減っては戦ができぬ」の言葉があるように、海上自衛隊で補給科が十分に働かなければ、撃つに弾無く戦うこともできなければメシの材料も届かない。
給養科の腕が悪ければ兵の士気が下がり、経理がデタラメであれば必要な資材も計算できず戦いの見通しが立てられない。
監理も同様である。
これら職種の重要性は誰もが認識しているにも関わらず、当の海上自衛隊内ですら長らく「頂点を目指す職種ではない」とされ、海上幕僚長を排出することも無かった。
その機運が一気に変わったのは、あるいは村川豊(第25期)が史上始めて、後方支援職種から海上幕僚長に就任したことであろうか。
このことは、補給や経理などと言った後方支援職種の隊員にとって少なからず喜びとなった出来事であり、士気が上がる人事であっただろう。
ちなみに村川も第4術科学校の校長経験者であり、大力の3代前、第20代の第4術科学校長である。
そんな裏方で汗を流す隊員にも、もちろん目指すべきそれぞれの誇りがある。
その一つが特務艦はしだてでの勤務であろうか。
はしだては一般に余り有名ではないが、「海の上の迎賓館」と呼ばれる400トン余りの小さな艦で、外国から招いた国賓や軍事会議などに際してレセプションに用いられるなど、広く外交の場で活躍している海自の特務艦だ。
もちろんここで振る舞われる食事は国賓をもてなす逸品ばかりであり、海上自衛隊の給養科隊員にとって、はしだてでの勤務を命じられることは最高の栄誉である。
それぞれの職域には、そこで働く人達の想いと誇りがあり、そしてその全てが「国防」という大きな目的でまとまっていることを、私たち日本国民は決して忘れてはならない。
なお大力以下、第4術科学校では現在、海軍主計科時代からの伝統をどのように組織運営に活かしていくか、ということについて模索中である。
よく考えてみれば、機甲科には機甲科の、普通科にはその連隊の伝統があり、そして第4術科学校がある舞鶴にももちろん、海上自衛隊の先人が築いた魂が宿り、伝統が息づいている。
そのような中で、第4術科学校だけがどこか、海軍主計科からの伝統の継承がうまく行っていないのではないかという悩みは当然のものであろう。
主計科の先人たちも、何もない戦争の中にあって、必要な資材を前線に届けるために泥を被り、必死になって飯を作り、もって国防のお役に立とうとしていたはずである。
現在大力は、積極的にこれら伝統の継承と発展に尽力していく旨を公式Webサイトで述べているが、ぜひ取り組んでもらいたい課題だ。
国民は皆、大力以下の存在が無ければ国防もままならないことをよく知っている。
そしてその情報発信を、より積極的に努力することも続けていって貰いたい。
◆大力政富(海上自衛隊) 主要経歴
昭和
61年3月 防衛大学校卒業(第30期)
平成
21年3月 佐世保地方総監部経理部長
23年8月 補給本部装備計画部長
24年7月 海上幕僚監部経理課長
26年3月 統合幕僚監部首席後方補給官
27年8月 海上自衛隊第4術科学校長
◆姓名判断
強い意志と、それを裏付けるリーダーシップや才能にも恵まれ、大きな組織のトップに立っても十分な働きが出来る人物に多く見られる相。
一方で、才能とリーダシップを誤った方向に使う人物に多い相でもあるので、行動は慎重に行う必要がある。
基礎運も強く、地道な努力を続けることで必ず能力に応じた華やかな人生になる。
【注記】
このページに使用している画像の一部及び主要経歴は、防衛省のルールに従い、防衛省のHPから引用。
自衛官各位の敬称略。
※画像はそれぞれ、軽量化やサイズ調整などを目的とし、軽量化処理やオリジナルからトリミングし切り取って用いているものがある。
【引用元】
防衛省海上自衛隊 第4術科学校公式Webサイト(顔写真)
http://www.mod.go.jp/msdf/fourmss/4shikikan/4shikikan.html
防衛省海上自衛隊 写真ギャラリーより(特務艦はしだて写真)
http://www.mod.go.jp/msdf/formal/gallery/ships/asy/hashidate/91.html
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