小野塚貴之(陸上幕僚副長・陸将)|第30期・陸上自衛隊

小野塚貴之(おのづか・たかゆき)は昭和37年6月4日生まれ、東京都出身の陸上自衛官。

防衛大学校第第30期(国際関係)の卒業で幹候67期、出身職種は施設科だ。

平成30年8月(2018年8月) 陸上幕僚副長・陸将

前職は第7師団長であった。


(画像提供:陸上自衛隊第7師団公式Webサイト

2018年10月現在、陸上幕僚副長を務める小野塚だ。

言うまでもなく、陸上幕僚長に続くコースのど真ん中に在るポストであり、極めて近い将来の陸上幕僚長候補の一人である。

一般に陸上自衛隊では、トップのイスに座る幹部の補職は陸将に昇任後、

師団長 → 陸上幕僚副長、統合幕僚副長、防衛大学校幹事など → 方面総監 → (陸上総隊司令官) → 陸上幕僚長

という流れをたどる。

2018年3月に陸上総隊が新設され、また大規模な組織改編があったので、おそらく陸幕長に着任するものの最後の椅子としては、陸上総隊司令官がこれからの王道になるはずだ。

また、これまではどちらかと言うと「退官ポスト」とされてきた富士学校長も、その位置づけが大きく変わったとみられる。

こちらも30期組の陸上幕僚長の最有力候補と言ってもいい髙田祐一(第30期)が2018年8月、同ポストに着任したことからも、その流れはおそらく間違いがない。

今後はおそらく、陸幕長候補にある最高幹部の、師団長の次に着任するポストという位置づけになるはずだ。

これはおそらく、富士学校の機能が強化され、陸自にとって喫緊の最重要課題である「諸職種共同」を研究する役割が、さらに重くなってきたことによると思われる。

各地の基幹部隊が機動師団・即応機動連隊へと変わっていく中で、いわば実際の有事を想定した、戦闘のプランニングを行う中核組織に格上げになったということだ。

30期組が次期陸上幕僚長候補となる2019年以降は、さらにその人事の流れが鮮明になっていくのでは無いだろうか。

そんな最高幹部人事のど真ん中にいる小野塚だが、やはりあらゆるキャリアが充実している。

その中でも特筆するべきは、やはり第7師団長のポストだろうか。

小野塚は施設科出身の陸将でありながら、「機甲師団」の尊称を持つ、我が国最強の機甲科を擁する第7師団長を経験した。

2018年8月に、小野塚の後を継ぐ形で第7師団長に着任した前田忠男(第31期)も出身職種は普通科であり、空挺の鬼のような男だが、機甲師団長に着任している。

このように、機動力と打撃力を活かした正面戦闘の切り札である第7師団でありながら、必ずしも機甲科出身ではない陸将が着任することが多いのは、言うまでもなくその期待の大きさによる。

特にこの第7師団では、隷下の戦車連隊長や中隊長のポストを含めて、他職種の幹部がつくことが珍しくない。

おそらくそれほど、どの職種にある幹部であっても最高幹部に昇ろうとする者にとっては、大規模部隊の指揮経験が求められるということなのではないだろうか。

そしてこのような厳しい「出世街道」の全てで結果を出し続けた幹部だけが、最後の椅子に向けてポストを一つ一つ、昇っていくことを許される。

小野塚も間違いなくその一人であり、最後まで残った候補者の一人だ。

では、そんなエリート中のエリートとも言うべき小野塚とは、これまで一体どのようなキャリアをパスしてきたのだろうか。

少し詳細に、その経歴を見ていきたい。

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コメント

  1. 最近の通信学校長も傾向変わってきました。今までは通信科の最後のポスト…だったのが、これからの人がつくようになってきたような

    • ytamon より:

      おぉ、それは気がつけていませんでした!
      次の学校長の更新の際に、気をつけてキャリアに注目いたします!