富﨑秀樹は福岡県出身の航空自衛官。
防衛大学校第35期の卒業で幹候81期、職種は飛行だ。
生年月日は判明しないが、第35期はストレートであれば、昭和43年度生まれの年次にあたる。
平成29年8月(2017年8月) 特別航空輸送隊司令・1等空佐
前職は航空幕僚監部運用支援課輸送室長であった。
(画像提供:航空自衛隊特別航空輸送隊公式Webサイト)
(画像提供:航空自衛隊特別航空輸送隊公式Webサイト)
2019年2月現在、特別航空輸送隊司令を務める富﨑だ。
部隊名を言ってもピンとこないかも知れないが、政府専用機を運用する部隊であると言えば多くの国民がすぐに思い浮かぶであろう、広く国民に馴染み深いポストで手腕を振るう。
ある意味においての、我が国のパイロットの頂点に位置する精鋭集団であると言ってよいだろう。
政府専用機は、総理大臣など政府要人だけでなく、天皇陛下を始めとした皇族の外遊でもその移動の足となる。
そのため司令ポストはもとより、パイロットやスタッフに至るまで非常に成績優秀な隊員しか、この任務につくことはできないことで知られる。
また勤務成績のみならず、その他のあらゆる要素がスクリーニングされ、その任務に対する厳しい信頼性が審査されることもその特徴だ。
航空自衛隊の中でも花形部署の一つとされ、同隊への異動には所属長の推薦が必要になるなど、隊員は皆がエリートであり、その士気も極めて高い。
言うまでもなく、富﨑自身のパイロットとしての能力、国家や任務に対する忠誠心や信頼性の高さも厳しく審査をされた上での、司令ポストである。
文字通り、35期のみならず我が国を代表する、誇り高い自衛官の一人だ。
その運行する機体について。
B747-400ベースの旅客機だが、デビュー当時こそ、ハイテクジャンボの愛称の下、これ以上はない空の女王として君臨した機体だが、2019年2月現在ではもはや、旧式化が否めない。
すでに民間エアラインでは退役が進んでおり、姿を見ることは非常に少なくなった。
そしてこの、1991年から我が国の要人たちを運びつつけた政府専用機も例外ではなく、平成と共に間もなく、2019年3月で退役を迎えることになっている。
後継機は、同じボーイング社の777-300ER型機。
寂しいことだが、平成を彩ったこの名機も、富﨑が司令として、最後のフライトを見送ることになるだろう。
非常に名誉ある役割が、富﨑に託されることになる。
この記事をポストしてからわずか1ヶ月半後のことだ。
静かに、そして感謝を込めてその時を見守りたい。
では、そのような要職を歴任してきた富﨑とは、これまでどのようなキャリアを歩んできた幹部なのだろうか。
少し詳細に、その経歴を見ていきたい。
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