児島明は防衛大学校第44期卒業の陸上自衛官。
幹候は81期にあたり、職種は機甲科だ。
生年月日は判別しないが、第44期はストレートであれば、昭和52年度の生まれにあたる年次である。
平成28年12月(2016年12月) 第2偵察隊長・2等陸佐
前職は陸上幕僚監部防衛部情報通信・研究課勤務であった。
なお、第2偵察隊長としての指導方針は以下の通り。
【統率方針】「所命即応」
【要望事項】「心技体の充実」
(画像提供:陸上自衛隊第2偵察隊公式Webサイト)
2018年11月現在、第2師団隷下、北海道の名寄駐屯地に所在する第2偵察隊で隊長を務める児島だ。
第2師団は北海道旭川市に拠点を置き、道北を担当地域とする師団であり、文字通り国境を守護する北の防人である。
そして、冷戦時代から今に至るまで、対ソ連(対ロシア)戦闘最前線の部隊であり、第2師団とその隷下部隊には、伝統的にエリートが配属されることで知られる。
実際に、第2師団長経験者や、第2師団隷下にある各連隊長経験者からは、過去に多くの陸上幕僚長を排出してきた。
そんな第2師団隷下にある第2偵察隊を率いる児島だが、第2偵察隊が所在するのは、陸自の中でもさらにトップエリートが配属されることが多かった、名寄駐屯地。
1線級の部隊としては我が国最北端に位置し、それゆえにここ名寄駐屯地は、対ソ戦(ロシア)が開戦に至った場合にはまず最初に、敵の上陸部隊と交戦することが想定される部隊が駐屯している。
そんなこともあり、名寄駐屯地司令を務める第3普通科連隊長経験者からは、過去に4名が陸上幕僚長に昇った。
陸上幕僚長は2018年11月現在で第36代であり、つまり36名しか着任していない。
なおかつ連隊の数は、普通科連隊だけでも、廃止されたものを含めて52個を数える。
もちろん他に、機甲科、施設科、野戦特科、高射特科、後方などの各連隊もあることから、単純に、1普通科連隊から1名すら陸上幕僚長に着任できない計算になることを考えると、この名寄の4名という数字の凄さが、おわかり頂けるのではないだろうか。
それほどまでに、我が国の北の国境の守りを任されたのは、デキる幹部ばかりであったということだ。
では、そんなトップエリート揃いである名寄駐屯地で、第2偵察隊長を任される児島とは、一体どんなキャリアを歩んできた幹部なのだろうか。
少し詳細に、その経歴を見ていきたい。
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