栗木幹雄は昭和47年12月29日生まれ、福岡県出身の陸上自衛官。
防衛大学校第39期の卒業で幹候76期、職種は野戦特科だ。
平成30年8月(2018年8月) 第2代西部方面特科連隊長・1等陸佐
前職は第6師団司令部第3部であった。
(画像提供:陸上自衛隊第8師団公式Webサイト)
2018年9月現在、西部方面特科連隊長を務める栗木だ。
北熊本駐屯地に所在する野戦特科部隊であり、編成上は西部方面隊の直轄部隊だが、平時には第8師団の統制を受ける。
2018年9月現在でFH-70を主力とするが、2019年3月に増強が予定されており、その隷下に地対艦ミサイル部隊が新設されることになっている。
なおこの西部方面特科連隊。ややこしいことに西部方面隊にはもう一つ、似たような名前の部隊が存在する。
大分の湯布院駐屯地に所在する、西部方面特科隊だ。
こちらの方は、連隊の方と編成が全く異なり、多連装ロケットシステムMLRS及び12式地対艦誘導弾を主力とする部隊となっている。
つまり、同じような名前の野戦特科部隊では在るが、特科連隊が面制圧を目的とする大火力の火砲が主力であり、特科隊の方は、着上陸を企図する海上の敵性勢力を撃破することを目的とした部隊となる。
同じ野戦特科部隊では在るが、それぞれの役割は大きく異なる。
ところで、こちらの画像は上記画像2枚目の、西部方面特科連隊新編記念除幕式に見える、エンブレムを拡大したものだ。
ご覧の通り、西部方面特科連隊が所在する北熊本駐屯地とえびの駐屯地に加え、久留米と湯布院の各駐屯地にも、所在を示す星が打たれている。
あるいはこれは、西部方面特科連隊が由布院(西部方面特科隊)を近い将来に吸収し、再編することを企図したものではないだろうか。
もしそうなれば、FH-70に12式地対艦ミサイルなど、野戦特科の戦力を集中させた部隊が誕生することになるが、その場合、第1特科団に近い機能を持つ大部隊が誕生することになる。
そのため、あるいはこのポストも将官ポストになるだろうか・・・と期待するものの、一方でさすがにそれでも、第1特科団ほどの規模にはならない。
さらに陸将補ポストに空きがなく、また新規予算(将官ポスト増設)を財務省が気前よく認めるとも思えないので、引き続き1等陸佐のポストになると思われるが、それでも国防の最前線を守る部隊だ。
その役割の大きさと戦力の集中から考えて、陸自内外の信頼が非常に厚い幹部が着任するポストになるだろう。
そして栗木は、その準備期間を預かる、非常に重要な役割を担っていると言うことになりそうだ。
では、そんな国防の最前線で我が国の命運を直接担う可能性がある部隊を任された栗木とは、どんな幹部なのか。
少し詳しく、そのキャリアを見ていきたい。
コメントを残す