加藤木一浩(かとうぎ・かずひろ)|第29期・航空自衛隊

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加藤木一浩は東京都新宿区生まれ、埼玉県出身の航空自衛官。

防衛大学校第29期の卒業で幹候75期、職種は飛行であり、F-4戦闘機パイロットだ。

生年月日は判明しないが、第29期であれば、ストレートの場合、昭和37年度の生まれということになる。

 

平成29年9月(2017年9月) 航空支援集団司令部幕僚長・1等空佐

前職は特別航空輸送隊司令であった。

 

2018年5月現在、文字通り航空自衛隊の活動全般を下支えする役割を担う、航空支援集団司令部の幕僚長を務める加藤木だ。

その主な任務は航空管制や航空輸送であり、航空気象部隊や飛行点検隊、空飛ぶICUと呼ばれる航空機動衛生隊、それに政府専用機の運行で知られる特別航空輸送隊もその隷下におさめる。

前職であった特別航空輸送隊司令から、上級組織である航空支援集団司令部の幕僚長に着任した形だ。

 

なお、航空自衛隊のパイロットには2世や、両親のいずれか、もしくは両方がやはり自衛官であった幹部も少なくないが、加藤木の生家は大工であった。

そして子供の頃からパイロットになるのが夢であった加藤木は、県立川越高校の3年生であった時に防衛大学校、航空大学校、航空学生の他、航空保安大学校の受験も考え、最後には防衛大学校に進み、夢であったパイロットの道を叶える。

もっとも、防衛大学の29期でパイロットになれたのはわずか60名であり、かつ航空保安大学はパイロットではなく管制官を養成する大学なので、確実にパイロットになる夢をかなえるのであれば、航空大学校が確実だったはずだ。

そんな経緯はあるものの、結果として夢を叶え、なおかつ前職では政府専用機を運用する責任者にまで昇り詰めたので、「人生は、選んだ道が正解」という見本のような大出世となった。

 

さて次に、その加藤木のキャリアと同期である29期組の動向についてみてみたい。

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