小俵和之(おどら・かずゆき)|第31期・海上自衛隊

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小俵和之は昭和38年5月生まれ、兵庫県出身の海上自衛官。

防衛大学校は第31期、幹候は38期の卒業だ。

 

平成29年12月(2017年12月) 第21航空群司令・海将補

前職は教育航空集団司令部幕僚長であった。

 


(画像提供:海上自衛隊第21航空群公式Webサイト

2018年6月現在、第21航空群司令を務める小俵だ。

第21航空群は千葉県の館山に所在し、SH-60JやSH-60Kといった回転翼航空機を運用し、対艦・対潜警戒監視活動を主な任務とする。

また第21航空群は、その隷下に第21航空隊(館山)、第23航空隊(舞鶴)、第25航空隊(大湊)の3航空隊を擁する他、東京・硫黄島にも分遣隊を出すなど、非常に幅広い担当空海域を持つ。

早い話が、回転翼航空機の部隊として、東日本以北を全てその管轄エリアに収めていると言ってよいだろう。

 

そのため200機にも昇る作戦用航空機、130隻にも及ぶ作戦用艦艇を擁するが、これだけ広大な空海域を受け持つ部隊である。

その上、近年は海自回転翼航空機の部隊は国際貢献活動にもその人員と機材を多く派出しているため、部隊運用は極めて逼迫しており、隊員個々にかかる負担も非常に重い。

なんとかならないかと思うものの、長期的に見て予算を確保し人員と機材を育成・増強する以外に方法はない。

まだまだ、海自航空部隊は厳しい綱渡りの運用を余儀なくされる時代が続きそうだ。

 

では、そんな回転翼航空機部隊を取りまとめる小俵はどんなキャリアを歩んできた将官なのか。その経歴について少し詳しく見ていきたい。

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