古賀晃嘉(第15通信隊長・2等陸佐)|第43期相当・陸上自衛隊

古賀晃嘉(こが・てるよし)は昭和48生まれの陸上自衛官。

平成4年3月に陸上自衛隊に入隊し、11年に幹部候補生学校に入校しているので、第43期相当のI幹部(部内幹部)ということになる。

職種は通信科だ。

平成30年12月(2018年12月) 第15通信隊長・2等陸佐

前職は陸上幕僚監部指揮通信システム・情報部勤務であった。

(画像提供:陸上自衛隊第15旅団公式Webサイト

(画像提供:陸上自衛隊第15旅団公式Webサイト

2019年3月現在、我が国の国防の最前線である西部方面隊において、第15旅団隷下、第15通信隊長を務める古賀だ。

沖縄の那覇に所在し、旅団の作戦行動を支える通信部隊を率いて、我が国の平和と安全に貢献する。

言うまでもなく、通信は近現代の戦闘においてその勝敗を左右する大きなファクターであり、古賀の働き次第で我が国の抑止力も大きく変わってくる、非常に重要なポストを担う。

特に南西方面島嶼部の場合。

時に、この地域における防衛は海空が担うべきものであり、防空能力を備え、護衛艦や潜水艦が充実していれば安泰であると安易に考える一般国民は多い。

おそらく石垣島や宮古島になぜ、1000名にも満たない陸自部隊を配置するのか。

そんな小規模部隊を配置したところで中国人民解放軍の前には、どれほどの抑止力になるのか。

そう考えている一般国民も多いようだ。

しかし言うまでもなく、これは大きな間違いだ。

一つには、おそらくこの地域・海域において実際に有事がありうるとすれば、それは中国人民解放軍が、小規模な民兵などを尖閣に上陸させるところから始まるだろう。

この段階で海空自衛隊主力が同海域に進出すれば、全面戦争は避けられない。

そのためあくまでも、海自の第1輸送隊などの支援を受けながら、陸自の部隊でこれを排除にかかるはずだ。

つまり、日中両国にとって小規模紛争に収めたい思惑がある以上、一義的には有事に際し、陸自が事態にあたることが予想される。

そしてこの際、沖縄本島やその他の有人島、もちろん尖閣周辺海域でもそうだが、近接する中国人民解放軍の海上勢力があれば、これを必ず阻止しなければならない。

その際に活躍するのが、石垣や宮古に配備が予定されている12式地対艦ミサイルであり、あるいは防空を担う高射特科部隊だ。

12式地対艦ミサイルは、その有効射程距離が300kmほどあると予想され、石垣や宮古から尖閣周辺までもその射程距離におさめる。

つまり、護衛艦を出さずともこの海域に近接する敵性勢力を、その気になればはるか300kmの遠方から駆逐する能力があるということだ。

この存在は非常に大きく、いざ全面戦争になったときにも、護衛艦や潜水艦のみならず、中国人民解放軍は地上ユニットからの攻撃にも備えなければならない。

なおかつ一般に、地上ユニットはその目標が小さく捉えにくく、完全に無力化するためには上陸戦でも仕掛けない限り、非常に困難だ。

そのため、これら宮古や石垣に配置が予定されている地対艦ミサイル部隊は、中国人民解放軍の作戦行動にとって最大の脅威になる。

これが、同地域で陸自が新しい駐屯地の準備を急ぐ理由だ。

ただしもちろん、良いことばかりではない。

地対艦ミサイル部隊がどうやって、はるか300km先の目標を捕捉し照準をつけるのか。

地上配備のレーダーでは水平線の範囲までしか見通すことができないが、一般に水平線は沖合いわずか5km程度である。

20mかさ上げしてレーダーを設置しても、沖合い16km程度しか見通すことはできない。

そこで重要になるのが、海空自衛隊の誇る各種航空機であり、早期警戒管制機などということになる。

上空に上がり、水平線を遥か遠くまで延伸して海上の目標を正確に捕捉し攻撃管制を担うことができるこれら友軍との通信は不可欠であり、これらの存在があってこその、300kmの有効射程距離だ。

結局のところ、武器性能の向上は戦闘地域の広大化をもたらし、必然的に戦場全体をシステム化し戦い抜くためには、どうあっても高度な通信技術が不可欠な時代だ。

優れている武器だけで戦闘を制することができたのはせいぜい近代までであり、現代の戦闘は各ユニット同士の意思疎通と連携、すなわち通信の確保と確実な維持を前提に成り立っている。

特にこの第15旅団の場合、島嶼部の防衛ということもあり、通信能力の喪失は直ちに部隊の全滅を意味するだろう。

前置きが長くなったが、古賀が担う第15通信隊長というポストは、それほどまでに重いポストであるということだ。

鍛え上げた隊員の能力も、整備された武器も、この島嶼部においては、通信機能が途絶されればただ立ち尽くすしか無い。

まさに、その働きが有事における戦闘の勝敗を決めると言っても良い、重い責任を担う指揮官である。

では、そんな古賀とはこれまで、どのようなキャリアを歩んできた幹部なのだろうか。

少し詳細に、その経歴を見ていきたい。

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