諸石正弘(もろいし・まさひろ)|第32期・栃木地方協力本部長

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諸石正弘(もろいし・まさひろ)は昭和40年11月7日生まれ、佐賀県武雄市出身の陸上自衛官。

防衛大学校第32期の卒業で幹候69期、出身職種は高射特科だ。

 

平成30年8月(2018年8月) 栃木地方協力本部長・1等陸佐

前職は教育訓練研究本部主任教官であった。


(画像提供:自衛隊栃木地方協力本部公式Webサイト


(画像提供:防衛省公式Webサイト

2019年8月現在、自衛隊栃木地方協力本部長を務める諸石だ。

なお自衛隊の地方協力本部は、新たに自衛官になろうとする若者に自衛隊の魅力をアピールし、また退役する自衛官の再就職等の斡旋を行うことから、時に自衛官の「出入り口」とも表現される。

また、普段は一般企業で働き、有事などの際に招集に応じ自衛官になる「予備自衛官」の管理を行うなど、普段から地域の企業や学校との信頼関係構築が不可欠な組織だ。

その他、災害発生時などには自衛隊と地方自治体の架け橋になり調整を行うなども重要な任務になる。

そして日常の任務では、自衛隊が持つ様々な危機管理のノウハウや防災・減災の知見を民間に提供するなど、多くの講演をこなすのもまた、地方協力本部長に求められる大事な仕事になっている。

要するに、自衛官としての高い能力や見識に加え、調整力、人間的な能力の高さと魅力などを兼ね備えたものだけが任される、非常に重要なポジションである。

諸石が任されているのは、そのような要職中の要職である、栃木地方協力本部長だ。

 

その諸石について。

本職は高射特科であり、各地の職種部隊で要職を歴任してきた。

高射特科は、我が国の領空に近接し侵攻を図る敵の航空機やミサイルなどを迎撃する職種であり、地上にある友軍や基地設備、それに都市や国民の命を護ることを任務とする。

青森県八戸市に所在する第5高射特科群長を務めるなど、短距離~中距離の防空を任務とする部隊を広く指揮してきたキャリアが、とても印象的だ。

 

しかし、陸上自衛隊を巡る予算と人員削減の方針は、ご存知のように非常に厳しい。

諸石が群長を務めた第5高射特科群は、東北方面隊唯一の中距離地対空ミサイル部隊として大きな存在感を発揮して来たが、諸石が最後の群長となってしまい、2018年3月をもって廃止となってしまった。

かつて大隊長を務めた第11高射特科大隊も、第11師団の旅団化に伴い縮小され、第11高射特科中隊へと縮小再編されてしまっている。

このように、極めて重要な役割を果たす高射特科でさえも、なかなか装備や人員の増強に予算がつかないほどに、陸上自衛隊は非常に厳しい状態にある。

とはいえ、後述するが高射特科は南西方面など国防の最前線などにおいて、我が国の安全保障の生命線として活躍が期待されるほどの、職種である。

その重要性はいささかも変わること無く、むしろますます、注目が高まっている職種であると言ってよいだろう。

 

では、そんな要職にあり、また高射特科の幹部として多くの部隊で指揮を執った諸石とは、どんな経歴を歩んできた幹部なのか。

少し詳細に、このキャリアを見ていきたい。

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4件のコメント

師・旅団の高射特科部隊は現在は独立していますが、かつては特科連隊の第6大隊として編制されていました。ですので職種が特科でも6大隊に配属される隊員は高射特科と言うことになります。ご参考までに。

Teeさまコメントありがとうございました!
おお、納得です、勉強になりました!
φ(.. )メモメモ

イケメンシリーズ、実は密かにファンです☆
何事も外見で判断するのは不謹慎かもしれませんが、外の世界と繋がる地本では大切な要件の一つでないでしょうか。
一目で憧れる存在というのも、募集の動機にも繋がりますから。

問題は、イケメンの基準が私(管理人)の趣味であること(笑)
(^ω^)

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