河本宏章(かわもと・ひろあき)は昭和36年6月生まれ、山口県出身の陸上自衛官。
防衛大学校第28期、幹候は65期の出身だ。
平成30年8月(2018年8月) 補給統制本部副本部長・陸将補のポストを最後に勇退となった。
前職は防衛装備庁調達事業部調達総括官であった。
(画像提供:陸上自衛隊関東補給処公式Webサイト)
【以下、2018年8月8日加筆】
技術系の最高幹部として活躍をし続けた河本が、30年以上に渡る陸上自衛官生活に終わりを告げ、制服をおいた。
昭和59年3月からの自衛官生活は、実に34年間に及ぶ。
その間の功績は枚挙にいとまがないが、特に印象深いのはやはり、西部方面隊隷下に『日本版海兵隊』が創設される時期に、西部方面隊の幕僚副長を務めたことだろうか。
なお当時、西方で共に幕僚副長として活躍していた吉田圭秀(第30期相当)は現在、第8師団長として活躍。
幕僚長としての重責を担っていたのは、2018年夏の将官人事で共に退役となった金丸章彦(第27期)であった。
さらに当時の西部方面総監は、番匠幸一郎(第24期)。
このようなメンツを考えると、いかに当時から西部方面隊が重要視されていたのかを、推し量ることができるようだ。
そしてもちろん、これだけの顔ぶれに混じり西方を担った河本に対する期待も極めて大きかったのであろう。
当時の人事をみると、本当にひとつの時代が終わったことを感じさせられる。
将官人事は楽しみと驚きがたくさんあるが、それと共に、自衛隊を去っていく功績在る最高幹部を見送る、寂しいイベントでもある。
これもまた、自衛隊が精強であり続けるために避けられない仕組みではあるが、せめて最後は心からの敬意を胸に、最高幹部の皆様をお見送りしたい。
本当に長い間、お疲れ様でした。
そして本当に、ありがとうございました。
河本陸将補の第二の人生も、より充実した素晴らしいものとなりますことを、心からお祈り申し上げております。
【以下、2017年12月3日までの過去記事】
2017年12月現在、補給統制本部副本部長の要職にある河本だ。
そのキャリアは、武人としてのそれよりも技術系高級幹部としての色彩が強く、また陸自きっての論客としても活躍する、スマートな陸将補である。
防衛装備庁の要職を経験するなど、そのキャリアなどから考えてTAC(技術高級課程)出身と思われる。
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