櫻井猛(さくらい・たけし)|第36期・海上自衛隊

櫻井猛は埼玉県出身の海上自衛官。

防衛大学校第36期の卒業で幹候43期、職種は飛行で、固定翼機のパイロットだ。

生年月日は判明しないが、第36期であればストレートの場合、昭和40年度生まれの年次にあたる。

平成30年3月(2018年3月) 小月教育航空隊司令・1等海佐

前職は第51航空隊副長であった。

2018年5月現在、小月教育航空隊司令を務める櫻井だ。

小月教育航空隊は、海上自衛隊のパイロット及びTACCO(タコー:戦術航空士)を育成するための基幹となる組織・部隊であり、海上自衛隊のパイロット及び戦術航空士は例外なく、ここ小月教育航空隊で教育を受ける。

いわば海自航空部隊に所属する者にとって、原点の基地と言ってよいだろう。

そのような、飛行幹部を育成する組織のトップに着任した櫻井ということになるが、言うまでもなくその最初期に受けた教育は、その後のパイロット人生における技量や考え方、幹部としての振る舞いや人格形成にも与える影響は非常に大きい。

その意味において、櫻井が背負うものは、20年後、30年後の海上自衛隊、ひいては我が国の平和そのものであり、その期待は非常に大きく、また任された責任も極めて重いと言えるだろう。

その櫻井についてだ。

このような要職を任されるだけあって、自身ももちろんパイロットであり、海上自衛隊の固定翼機を運用する幹部としてキャリアを積み上げてきた。

なお固定翼機と言っても、櫻井の場合、海上自衛隊の固定翼パイロットといえばすぐに連想される、哨戒機のパイロットというわけではない。

神奈川県厚木に所在する第51航空隊、それに山口県岩国に所在する第91航空隊を中心としたキャリアから見えてくるのは、UP-3CやUP-3D、それに海上自衛隊初のジェット機となったU-36A訓練支援機を運用するパイロット及び幹部としての姿である。

これら機種は、海上自衛隊の中では非常なレアキャラで、艦艇部隊が行う電子戦訓練及び対空射撃訓練支援を行っており、チャフの散布や標的の曳航、あるいは訓練時の撮影などといった特殊な任務を担っている。

いわば櫻井は、このように困難な任務を請け負う職人であり、生粋のパイロットであると言って良さそうである。

実際にそのキャリアを概観すると、海幕などの中央勤務は僅かであり、その海自人生のほとんどを現場で過ごしてきた。

スタートレックなど古き良きアメリカの時代に描かれた映画やドラマの中では、一番カッコよく描かれたポジションの幹部と言ってよいだろう。

(そしてなぜか、司令部は悪人だらけなのもお約束である)

では次に、その櫻井のキャリアと、同期である36期組の動向を次ページ以降でみてみたい。

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