櫻井が海上自衛隊に入隊したのは平成4年3月。
櫻井自身、パイロットなので当然、ここ小月でその初級幹部時代を過ごしている。
そして第3航空隊でパイロットデビューを果たし、その後は51航空隊や91航空隊でキャリアを積み上げていることは先述のとおりだ。
なお小月教育隊について、櫻井は平成27年8月にも第201教育航空隊司令として着任し、T-5練習機を用いた飛行訓練を、航空学生・幹部学生に実施する責任者を務めている。
そのキャリアから考えても、相当腕のいいパイロットということは、間違いがなさそうだ。
なおその36期だが、最初の海将補が選抜されたのは2017年夏の将官人事であった。
そして2018年5月現在で、以下の幹部が36期組から海将補に選抜されている。
竹中信行(第36期相当)・舞鶴地方総監部幕僚長(2017年8月)
金刺基幸(第36期)・防衛大学校訓練部長(2018年3月)
※肩書はいずれも2018年5月現在。( )内は海将補昇任時期。
以上のような状況になっており、36期組ではまさかの、1選抜前期は一般大学(龍谷大学)卒業の竹中であった。
それに1選抜後期で金刺が続いた展開になっているが、海空自衛隊ではそもそも将官に昇る幹部の数が非常に少ない。
その意味ではまだまだ出世レースの先は見えず、とりあえず2選抜後期くらいまでが出揃ってからが、36期組の人事予想が見えてくる頃合いとなりそうだ。
櫻井については、率直に言って現場に生き、パイロットとして国防に貢献することを決め込んでいるようにも思える。
そのため今後の昇任という意味での見通しは予想が難しいが、少なくとも今後も、教育系のポストで後進たちの教育に、熱い心を持って臨んで行ってくれることだろう。
その活躍こそ、我が国の未来を決めると言っても過言ではない仕事を、今後も見せ続けてくれるはずだ。
その姿を楽しみに、今後とも注目して応援していきたい。
◆櫻井猛(海上自衛隊) 主要経歴
平成
4年3月 海上自衛隊入隊(第36期)
8年1月 第3航空隊(神奈川県厚木航空基地)
12年8月 第51航空隊(神奈川県厚木航空基地)
15年3月 海上自衛隊幹部候補生学校教官(広島県江田島)
16年3月 第91航空隊(山口県岩国航空基地)
18年3月 海上幕僚監部(東京都市ヶ谷)
20年3月 第91航空隊(山口県岩国航空基地)
22年8月 第91航空隊飛行隊長(山口県岩国航空基地)
23年7月 海上幕僚監部(東京都市ヶ谷)
25年1月 1等海佐
26年3月 教育航空集団司令部教育主任幕僚(千葉県下総航空基地)
27年8月 第201教育航空隊司令(山口県小月航空基地)
28年11月 第51航空隊副長(神奈川県厚木航空基地)
30年3月 小月教育航空隊司令(山口県小月航空基地)
【注記】
このページに使用している画像の一部及び主要経歴は、防衛省のルールに従い、防衛省のHPから引用。
主要経歴については、将補以上の階級のものにあっては防衛年鑑あるいは自衛隊年鑑も参照。
自衛官各位の敬称略。
※画像はそれぞれ、軽量化やサイズ調整などを目的に加工して用いているものがある。
【引用元】
防衛省航空自衛隊 小月教育航空隊公式Webサイト(プロフィール画像他)
http://www.mod.go.jp/msdf/oz-atg/butai/ozats/ozco/captain.html
http://www.mod.go.jp/msdf/oz-atg/butai/ozats/pilot/pilot.html
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