奥田将樹は昭和40年生まれの陸上自衛官。
防衛大学校第33期の卒業で幹候70期、職種は武器科だ。
平成29年3月(2017年3月) 第15後方支援隊長・1等陸佐
前職は防衛装備庁装備開発官(陸上担当)付第1開発室長であった。
(画像提供:陸上自衛隊第15旅団公式Webサイト)
(画像提供:陸上自衛隊第8師団公式Webサイト)
2018年8月現在、沖縄の那覇に所在する第15旅団隷下、第15後方支援隊長を務める奥田だ。
文字通り、第15旅団に対する補給、整備、衛生、輸送と言ったあらゆる後方支援業務を行う部隊の隊長であり、国防の最前線で極めて重い任務を背負う。
とりわけこの第15旅団の場合、その警備担当区域が沖縄本島とその周辺に広がる離島がメインであり、兵站の課題は極めて大きい。
離島の各地に十分な兵站拠点を構えるにも制約があり、それでいて有事の際には各拠点が孤立する可能性も考える必要があることから、そのロジスティックスは一筋縄ではいかないからだ。
後方支援隊(後方支援連隊)のトップは、後方支援系のあらゆる職種から選ばれることになるが、奥田の職種は武器科。
近年、北方(北部方面隊)から西方(西部方面隊)へのロジスティックスに関する後方支援部隊のトップには、輸送系の部隊長が就くケースが多いように思えていたが、ことこの最前線では、より足元を固めることが重要視されているということなのだろう。
不発弾処理の関係もあるのだと思われるが、何よりもその火器・車両に対する知見の高さが最も必要とされている、非常にタフな現場を任されたことになる。
しかしながらこの後方支援系の部隊。
その任務の重要性にも関わらず、部隊長やその仕事ぶりが目立つことがとても少ない。
後方支援系部隊では、独自のサイトを持っていることも稀なほどであり、当サイトにも
「もっと後方支援系を紹介して欲しい」というリクエストが寄せられることもあるほどだ。
得られる情報が少ない中、もっと全国の後方支援系部隊を積極的に紹介していきたいと願っているが、奥田の活躍を今回ご紹介できるのは、とても光栄なことだ。
この国防の最前線で任務に励む、第15後方支援隊の幹部曹士のみならず、全国の後方支援系職種を知ってもらえるきっかけになればと願いながら、記事を進めて行きたい。
ではその第15後方支援隊を率いる奥田とは、どんなキャリアを歩んできた幹部なのか。
その経歴を、少し詳しく見ていきたい。
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