佐藤和之・1等陸佐|第36期・国際活動教育隊長

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佐藤和之は熊本県出身の陸上自衛官。

防衛大学校はおそらく第36期(国際)の卒業で、幹候73期の幹部任官と思われるものの、公的資料での確認が取れていない。

そのため加筆修正する可能性があるので、その点だけ予めご了承願いたい。

職種は普通科。

 

平成29年12月(2017年12月) 国際活動教育隊・1等陸佐

前職は派遣海賊対処行動支援隊司令であった。


(画像提供:陸上自衛隊国際活動教育隊公式Webサイト


(画像提供:防衛省防衛白書2005公式Webサイト

2019年4月現在、陸上総隊隷下の国際活動教育隊で隊長を務める佐藤だ。

同じく自衛官であった父の影響を受け、防衛大学校に進んだ、2代続けての自衛官である。

なお佐藤の防衛大学校卒業年次だが、表記の通り公的資料での確認が取れないものの、各階級での昇任年次や、任されたポストで前後の幹部の期別から判断すると、おそらく36期であると思われる。

国際経験がとても豊富な幹部であり、その経験を活かして国際活動教育隊長に抜擢された形だ。

 

ところで上記の画像2枚目、あるいはおわかりだと思うが、平成17年2月、第19次ゴラン高原派遣輸送隊長に任命された時の佐藤である。

第36期は、ストレートであれば昭和44年度の生まれとなるので、平成30年度(2018年度)は49歳になる年。

平成17年2月は、おそらく36歳の頃の若き佐藤だ。

中東に派遣される際、自衛官は地元の文化を尊重して髭を伸ばしていくが、とても貴重な佐藤の髭を蓄えた一枚である。

 

なお、このゴラン高原派遣輸送隊長というポストについて。

初代の隊長は、ヒゲの隊長として有名になった佐藤正久(第27期)だが、ご覧の通りゴラン高原に派遣される隊長は、例外なく皆がヒゲを伸ばして任務に赴いている。

そのため、佐藤だけが髭をはやしたダンディな自衛官であるかのようにイメージが作られたのは、実はかなり違和感のある話だ。

ただ、中には明らかにヒゲが浮いている童顔の隊長などもいたために、それはそれでネット上のローカルなパーティーでは、男性から話題と人気を集めるなど、おかしな盛り上がり方をしていた。

特に、イラク復興業務支援隊の第1次隊隊長を務めた清田安志(第29期)などは、その凛々しくも少し童顔の雰囲気を残す隊長画像が公表されたときには、一部で騒ぎになったと記憶している。

もっとも、清田自身は奥様の手料理をこよなく愛する愛妻家なので、その辺りの話は耳に入らないほうが良いかもしれない・・・。

 

なお余談だが、佐藤自身は隊長としてゴラン高原に赴任する際、令夫人が第1子を授かったばかりで、妊娠5ヶ月の新婚家庭であった。

そして、赴任中に無事にお子様が生まれたわけだが、自衛官の宿命とは言え、本当にご家族様のサポートにはただただ、感謝をお送りするばかりだ。

私達国民は、ともすれば自衛官本人に注目し、その献身的な活躍に敬意を送ることはあっても、そのご家族にまで注目することは少ないのではないか。

しかし、自衛官が家を留守にして困難な任務に赴任することができるのは、このように強く、誇り高い家族に恵まれ、支えられているからでもある。

ぜひそのあたりは、このような事実を引用しながら折につけ、ご家族様の国防に対する貢献も特筆しておきたい。

 

さて、ではこのような要職を任されている佐藤とは一体どのような幹部なのか。

その歩んできたキャリアと併せて、少し詳細に見ていきたい。

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