奥田将樹(第15後方支援隊長・1等陸佐)|第33期・陸上自衛隊

Pocket

(2ページ目)

その奥田が陸上自衛隊に入隊したのは平成元年3月。

初任地は、第12師団(第12旅団)隷下にあった第12武器隊であり、以降、技術系の知見を積み上げながら武器科の現場で指揮を執り続ける。


(画像提供:陸上自衛隊第8師団公式Webサイト

幹部学校では、CGS(指揮幕僚課程)と並び極めて難関とされるTAC(技術高級課程)に進み、技術系の最高幹部としてさらに知見を積み上げ、以降は開発系の要職を歴任。

特に現職に着任前には、技術系の観点から装備の開発・導入の検討を行い、その最終決定に強い影響力を持つ防衛装備庁装備開発官(陸上担当)付室長として活躍するなど、その存在感はますます大きくなるばかりだ。

本来であれば、このまま表に出てくること無く技術系の要職を歴任することが多いであろうキャリアの幹部だが、その力が最前線で必要とされたということなのだろう。

平成29年3月から第15後方支援隊長にあり、最前線で指揮を執り続ける。

 

なお、その奥田と同期である33期の動向についてだ。

33期組は2014年に最初の陸将補が選抜された年次であり、未だ陸将が選抜される年次には至っていない。

そのため、階級という意味では、陸将補が同期の出世頭ということになるが、2018年8月現在でその任に在るのは以下の幹部たちだ。

 

冨樫勇一(第33期)・陸上幕僚監部人事教育部長(2014年8月)

山根寿一(第33期)・第13旅団長(2014年8月)

牛嶋築(第33期)・東北方面総監部幕僚長兼ねて仙台駐屯地司令(2014年8月)

末吉洋明(第33期)・陸上幕僚監部運用支援・訓練部長(2014年8月)

廣惠次郎(第33期)・陸上幕僚監部指揮通信システム・情報部長(2015年3月)

児玉恭幸(第33期)・陸上幕僚監部監察官(2015年8月)

梅田将(第33期相当)・大阪地方協力本部長(2015年12月)

酒井秀典(第33期)・第1ヘリコプター団長兼ねて木更津駐屯地(2016年3月)

宮本久徳(第33期)・第1高射特科団長(2016年12月)

堀江祐一(第33期相当)・陸上自衛隊高等工科学校長兼ねて武山駐屯地司令(2017年3月)

楠見晋一(第33期)・中央情報隊長兼ねて陸上総隊司令部情報部長(2017年8月)

更谷光二(第33期)・東北方面総監部幕僚副長(2018年3月)

※肩書はいずれも2018年8月現在。( )内は陸将補昇任時期。

※2018年8月の将官人事で昇任した幹部の確認が未了のため、加筆する可能性あり。

 

以上のような状況になっており、まずは富樫、山根、牛島、末吉の4名が中心になって、33期組の人事は進んでいくことになるだろう。

 

奥田については、多くの技術系幹部のエリートがそうであったように、今後はまた中央で開発や調達系の要職を歴任することになり、おそらく表に出てくることはほとんどないだろう。

ある意味で、レアキャラを良いタイミングでご紹介することができて、光栄な上にとてもラッキーであった。

たとえ裏方にあって目立たなくとも、その職務の重要性には国民の誰もが期待しているところである。

その活躍には特に注目し、そして応援していきたい。

 

※文中、自衛官および関係者各位の敬称略。

(画像提供:陸上自衛隊第8師団公式Webサイト

◆奥田将樹(陸上自衛隊) 主要経歴

平成
元年3月 陸上自衛隊入隊(第33期)
2年3月 第12武器隊
3年3月 第12後方支援連隊武器隊
5年3月 防衛大学付(理工学研究科学生)
7年3月 技術研究本部第1研究所
10年3月 装備開発実験隊
11年3月 幹部学校付(技術高級課程)
12年3月 技術研究本部技術開発官(陸上担当)付
13年3月 中央業務支援隊付(部外研修)
14年3月 研究本部
15年3月 陸上幕僚監部(教育訓練部)
18年3月 陸上幕僚監理部装備部(開発)
19年3月 陸上幕僚監理部装備部付(兵站連絡官)
22年3月 第101全般支援隊長
24年3月 東北補給処補給部長
25年8月 陸上幕僚監部装備部武器・化学課(弾薬班長)
25年8月 技術研究本部技術開発官(陸上担当)付第1開発室長
27年10月 防衛装備庁装備開発官(陸上担当)付第1開発室長
29年3月 第15後方支援隊長

Pocket