佐藤一郎(第3航空団副司令・1等空佐)|第35期相当・航空自衛隊

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佐藤一郎は昭和42年6月10日生まれの航空自衛官。

法政大学を卒業し、平成3年3月に奈良の幹部候補生学校に入学していることから、防衛大学校第35期相当の幹部任官ということになる。

職種は生産調達だ。

 

平成29年8月(2017年8月) 第3航空団副司令・1等空佐

前職は補給本部需品部長であった。


(画像提供:航空自衛隊三沢基地公式Webサイト 広報誌みさわ438号より)

2018年8月現在、青森県の三沢基地に所在する第3航空団副司令を務める佐藤だ。

F-2戦闘機部隊を運用する、独特の存在感の在る基地であり部隊だが、2018年からは新たに、わが国初のF-35戦闘機の運用を託された部隊でもある。

航空自衛隊唯一の、日米共同運用の基地であることでも知られる。

 

なお、いきなりの余談で恐縮だが、航空自衛隊三沢基地が発行している「みさわ」という広報誌がある。

第3航空団の副司令である佐藤は、この広報誌の発行責任者でもあるのだが、その内容がなかなかぶっ飛んでいる。

とても自衛隊の機関紙とは思えないのだが、例えば以下のように、実在する将官をもネタにしてしまう恐れ知らずの4コマ漫画などが好評だ。


(画像提供:航空自衛隊三沢基地公式Webサイト 広報誌みさわ443号より)


(画像提供:航空自衛隊松島基地公式Webサイト

上記画像、上が広報誌みさわの中の一コマで、東京ディズニーランドではしゃぐ氏名不詳のおじさんを描いたものである。

なお、漫画の中には一般人であるのか自衛官であるのか、その記述はない。

下の画像は、2018年8月に退役した、前北部航空方面隊副司令官・空将補であった時藤和夫(第29期)だ。

特段、この漫画と並べた意味はないのだが、そういえばこの8月で退役されてしまわれたなあと、4コマ漫画を見て思い出しただけである。

他意はないので注意して欲しい。

なお、「みさわ」は佐藤が編集長になる前からずっとこんな調子であり、佐藤が編集長に着任してからぶっ飛び始めたわけではないので、併せて注意して欲しい。

描いているのは、3曹昇任を目指し勉強を頑張る若き士長であり、ぜひ漫画が長続きするためにも、合格を心からお祈りしたい。

 

話をもとに戻す。

佐藤が勤務する三沢基地は、米軍との共同運用ということもあるのだろう。

米軍とのコミュニケーションに通じる幹部、あるいはその経験値を積むべく赴任していくる高級幹部が多い印象だ。

佐藤についてだが、平成16年から防衛駐在官としての海外勤務経験が記録にある。

公式に赴任先が記載されている資料はないが、平成17年に在米国日本大使館で撮影された、平塚弘司(第30期)・米国防衛駐在官(当時)とのレセプション画像が残されていること。

また平成16年当時で、2等空佐が派遣されていた防衛駐在官の赴任先がアメリカしか無かったことを考えると、赴任先は米国の防衛駐在官ということで間違いないだろう(米国は1空佐、2空佐の2名派遣)。

一般大学から入隊し、米国防衛駐在官にまで選ばれた、エリート中のエリートと考えて間違いなさそうだ。

そしてこの三沢の地で、米国との協働が非常に重要になる要職に抜擢されたものと思われる。

 

では、そんな佐藤はこれまでどんなキャリアを歩んできた幹部自衛官なのか。

同期である35期の動向とも合わせて、少し詳細に見ていきたい。

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