横田紀子(よこた・のりこ)|第41期・第9特科連隊長

横田紀子は佐賀県出身の陸上自衛官。

防衛大学校第41期の卒業で幹候78期、職種は野戦特科だ。

生年月日は判明しないが、第41期組であれば寄り道無しの場合、昭和49年度の生まれにあたる。

令和元年8月(2019年8月) 第9特科連隊長兼ねて岩手駐屯地司令・1等陸佐

前職は陸上幕僚監部人事教育部人事教育計画課企画班長であった。

(画像提供:陸上自衛隊岩手地方協力本部公式Webサイト

2019年10月現在、第9特科連隊長兼ねて岩手駐屯地司令を務める横田のご紹介だ。

雑誌や読みものによっては、横田を、

「女性初の野戦特科部隊の連隊長」

「女性初の第9特科連隊長」

などの呼び名で紹介している記事が散見されるが、それどころではない。

横田は、陸上自衛隊始まって以来の、女性初の戦闘職種の連隊長である。

組織として正式には繋がっていないものの、1871年(明治4年)に発足した日本陸軍から数えて、148年目にして初めて誕生した戦闘職種の連隊長女性指揮官である。

なお、「戦闘職種の」という前置きを入れていることからもおわかりだと思うが、女性初の連隊長は横田に先んじること2年、平成29年8月に澤村満称子(第39期相当)が、第6後方支援連隊長に着任している。

しかしながら、戦闘職種を率いるという意味では、澤村が連隊長に着任した当時と同等に、この横田の連隊長着任は非常に意義深い人事として受け止められた。

まさに、女性の活躍を象徴する意味で、職種に性別の壁はないことを示した、歴史に名を残す指揮官の一人であると言ってよいだろう。

なお先に、少し前置きをしておきたい。

横田の卒業年次については、mod.go.jp、すなわち、陸上自衛隊の公式Webサイトで非常に多くの、「平成10年、防衛大学校卒業」という記事が存在する。

そして平成10年3月の防衛大学校卒業であれば、第42期であり幹候79期だ。

その一方で、本人が語った形で記述されている防衛省のいくつかの記事に、

「第41期卒業」「女性防大生第2期(つまり、第41期)」

という表現も見られる。

いずれもmod(防衛省)の公式サイトなのに、いったいどっちやねん・・・と突っ込みたいところである。

もしかしたら1年留年しているのだろうか(その場合、42期の扱いになる)、などという事も考えたが、恐らく人事の動向を見ても幹候78期で間違いないのではないだろうか。

以下、その前提で記事を進めたいが、別途事実が判明したら記事を更新したい。

さて、その横田についてである。

先述のように、横田の職種は野戦特科だが、小隊長ポストは今はなき第6地対艦ミサイル連隊で務めた。

そしてその地対艦ミサイル連隊こそ、西方に危機を抱える我が国の現在の安全保障環境において、国防の切り札とも言うべき重要な役割を果たす兵科だ。

この点については、折につけ当サイトでご説明しているので詳細は割愛するが、以下の画像でおわかり頂けるのではないだろうか。

(地図提供:googlemap)

この地図と同心円は、我が国の西方各拠点に、12式地対艦ミサイルが有すると推測される有効射程距離を重ね合わせたものだ。

石垣島から同心円がないが、宮古よりも石垣からのほうが尖閣にはより近接しているので、そのように見てもらいたい

ご覧のように、我が国は12式地対艦ミサイルの導入によって、この戦域に非常に大きな飛び道具を配備することができた。

この意義は、戦闘機や護衛艦と違い、敵性勢力への攻撃を位置を秘匿しながら実施できることにある。

また、補給が続く限り攻撃を継続し続けることができるという意味でも、その意義は極めて大きい。

さらに、カンのいい人は恐らくすぐに気が付かれたと思うが、12式地対艦ミサイルの意義は、それだけではない。

ご覧頂ければ明らかなように、いわゆる「第一列島線」をつなぐ我が国の島しょ部を全て、12式地対艦ミサイルはカバーしている。

つまり、この陸自の兵科は、 中国人民解放軍を  この方面を目指す敵性勢力を、第一列島線の内側に封じ込めるほどのインパクトがあるということだ。

そのようなこともあり、2018年のリムパック(環太平洋合同軍事演習)では、アメリカ海軍の直接の要請により史上初めて、陸自も参加して同兵器の性能を披露する一幕があった。

12式地対艦ミサイルとは、それほどまでに我が国の安全保障環境を確かなものにするインパクトを持つ。

そしてその地対艦ミサイル部隊の小隊長を皮切りに自衛官生活をスタートさせ、防衛大学校女性2期生として活躍するのが、横田である。

まさに今、我が国の安全と世界の平和を左右する可能性がある兵科を率いて、活躍をし続けてきた幹部ということだ。

ご覧の通りとても美人であり、とても40代なかばとは思えない若々しさを維持する横田だが、その実力は本物だ。

ぜひいろいろな意味で、その活躍には注目をしてもらいたいと願っている。

では、そんな横田とはこれまで、どのようなキャリアを歩んできた幹部なのだろうか。

少し詳細に、その経歴を見ていきたい。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする