氏森博生は昭和45年12月30日生まれ、福岡県出身の陸上自衛官。
詳しくは後述するが、おそらく少年工科学校第32期の出身と思われ、仮に記載しておく。
職種は機甲科。
平成29年8月(2017年8月) 第8偵察隊長・2等陸佐
前職は自衛隊茨城地方協力本部募集課長であった。
(画像提供:陸上自衛隊第8師団公式Webサイト)
2018年8月現在、第8偵察隊長を務める氏森だ。
なお氏森について、公式プロフィールには防衛大学校もしくは一般大学などの出身校、また幹部候補生何期であるのかと言った情報の記載は一切見られない。
一方で、公式プロフィールが平成2年3月の第11戦車大隊から記載が始まるため、少なくとも20歳になる年の春から自衛官であったことが伺える。
少年工科学校は、通常の高校生と同じように16歳になる年の春に入校(陸上自衛隊入隊)し、3年間の学校生活を終えると生徒陸曹候補生課程に進む。
そして候補生課程を1年経て、選抜により陸曹に昇任し正式に部隊配置となるが、つまり正式な部隊配置は昭和45年度の生まれの場合、平成2年3月だ。
また氏森は、平成26年3月から陸上自衛隊高等工科学校の総務課長を務めているが、高等工科学校の幹部ポストは少年工科学校出身者が着任することが非常に多い。
そのようなことを考え合わせると、おそらく氏森は少年工科学校生徒第32期の卒業生であると考えて間違いないと思われ、仮にプロフィールに記載している。
別途、公式に情報が確認できれば改めて加筆修正したい。
さて、第8偵察隊長を務める氏森である。
第8偵察隊は国防の最前線、西部方面隊隷下の第8師団に所属する偵察隊であり、北熊本駐屯地に所在する。
九州南部から沖縄までの間に所在する無数の離島までをもその警備担当地域にすることから、常に隣国からの驚異に晒され続け、部隊の緊張感及び士気は極めて高い。
なおかつ偵察隊は、言うまでもなくその任務は偵察活動だ。
時代は変わり技術が進んでも、地上戦での敵の所在や戦力を詳細に把握するためには、偵察隊の敵陣への近接なしに正しい情報を得られることはありえない。
しかし、言うまでもなく、最前線にある敵に近接するということはすなわち、高い確率で敵に発見されるリスクが伴う、死と隣り合わせの危険な任務である。
そのような任務に、体一つと、時にバイクで乗り込む偵察隊はまさに、高い士気と練度を誇る、勇気ある幹部曹士たちの集団だ。
氏森が率いているのは、そのような誇り高い自衛官たちである。
なお余談だが・・・。
機甲科の聖地・北海道に所在する、機甲師団の別名を持つ第7師団。
その第7師団隷下にある第7偵察隊には、なんと主力戦車が配備されている。しかも、90式だ。
いったい偵察するつもりなのか本格的な戦闘をするつもりなのか・・・
おそらく威力偵察用の車両だと思われるが、それにしても偵察隊に90式戦車とは実に物騒であり、第7師団らしいイカツさである。
では、そんな第8偵察隊を任されている氏森とは、これまでどのようなキャリアを歩んできた幹部なのか。
少し詳細に見ていきたい。
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