その石田が陸上自衛隊に入隊したのは平成7年3月。
原隊(初任地)は、東北の精鋭部隊として知られる、第44普通科連隊(福島)だ。
1等陸佐への昇任だが、石田については自衛隊の人事記録で確認ができない。
1選抜であれば平成26年1月の昇任となるが、その頃石田はロシア防衛駐在官として現地に赴任していた。
そのため、防衛駐在官を巡る特別な扱いで、着任前の24年6月に、実質的に1選抜の扱いで1等陸佐に昇任し、ロシアに赴いていると思われる。
(画像提供:陸上自衛隊中央即応集団公式Webサイト)
なお、石田が防衛駐在官としてロシアに赴任したのは2012年6月。
これは、メドベージェフ前大統領がその任期を終え、当時のプーチン首相が再び大統領選に出馬し、ロシアの実権を改めて握り直した時期にあたる。
まさに政局の時期であり、その直後から始まったプーチン大統領とロシア軍の暴れっぷりを見ていると、当時、ロシアの情報収集がいかに重要なポジションであったのか。
おそらく石田も、軍人外交の中心として重要な役割を果たしていたはずであり、多くの歴史を目撃してきたのではないだろうか。
そして帰国後は、陸上自衛隊研究本部付きを経て、北部方面総監部情報部情報課長に着任。
なぜか、ロシア防衛駐在官を務めた幹部はその後、情報系の要職に着任することが目立つが、やはりインテリジェンスに通じていない幹部にロシアの防衛駐在官は務まらない、と言うことなのだろうか。
そしてその後職として、我が国の最精鋭部隊の一つである中央即応連隊の精鋭集団を預けられ、日夜厳しい任務に励んでいる。
いろいろな意味で、非常に今後の活躍が楽しみな幹部だ。
では最後に、その39期組の人事の動向について見てみたい・・・ところだが、39期組は2020年に最初の陸将補が選抜される年次であり、2018年現在では、1選抜でも1等陸佐が出世頭だ。
そのためその人数は多く、とても紹介しきれないので今回は割愛したい。
石田については、我が国の安全保障体制に直結するロシア通であり、また中央即応連隊という最精鋭部隊を任されたほどの幹部だ。
この先もさらにその活躍の場を広げていくことは間違いなく、どのような補職を重ねていくのか、とても楽しみな幹部の一人である。
その動向には今後も注目し、そして応援していきたい。
※文中、自衛官および関係者各位の敬称略。
(画像提供:陸上自衛隊中央即応連隊公式Webサイト)
◆石田広記(陸上自衛隊) 主要経歴
平成
7年3月 陸上自衛隊入隊(第39期)
8年3月 第44普通科連隊(福島県福島市)
16年8月 第30普通科連隊(新潟県新発田市)
19年3月 第12旅団司令部(群馬県北群馬郡)
20年8月 陸上幕僚監部(東京都新宿区)
24年6月 防衛駐在官(ロシア)
27年12月 北部方面総監部情報部情報課長(北海道札幌市)
29年8月 中央即応連隊長(栃木県宇都宮市)
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