宮川正(内閣衛星情報センター所長・元空将)|第26期相当・航空自衛隊

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結論から言うと、「内閣衛星情報センター所長」とは、「格」で言えば航空総隊司令官よりも上となる指定職6号となる。

もちろん、航空総隊司令官と同格である陸上総隊司令官や、自衛艦隊司令官よりも格上のポストだ。

これよりも上の制服自衛官のポストは、陸海空と統合の各幕僚長職しかなく、同格のポストはない。

宮川の退役時のポストである情報本部長は指定職4号なので、宮川はさらに「大出世」したと言ってよいだろう。

そして宮川は、この国家にとってもっとも重要なポストの一つに、U幹(一般大学卒業幹部)として初めて着任した、最初の元自衛官でもある。


(画像提供:航空自衛隊西部航空方面隊公式Webサイト

では、宮川が所長に着任した「内閣衛星情報センター」とは、一体何をする組織なのか。

なぜそれほどまでに重要なのかついて、ご説明したい。

まず、内閣衛星情報センターの仕事だ。

シンプルに言って、情報収集衛星の実運用である。

実運用というのは、それにより集められた様々な情報を分析し、運用するという意味での実運用だ。

もうこれだけでお腹いっぱいであり、多くの説明は必要ないだろう。

我が国が運用する様々な情報収集衛星から集まる情報は、文字通り我が国の安全保障の生命線である。

北朝鮮から発射されるミサイルの予兆は、その全てをここで補足し、分析し、内閣総理大臣に報告されている。

そしてその行動から派生した周辺国の軍事行動、物流の変化、次の軍事行動への準備といった情報まで、ここで宮川が指揮を執り、把握・分析にあたっていると言うことである。

これ以外にも情報収集衛星は、大規模災害の際の減災や復興にも利用されるなど、国民の生命と財産を直接護る極めて重要な役割を担っている。

おそらく他にも、公になっていない任務はいくらでもあるだろう。

指定職6号というのも当然の要職ということだ。

今頃はまた、現役時代以上の激務に日々、追われていることであろう。

 

ところでひとつ、余談をご紹介したい。

宮川は、2017年12月まで航空自衛官として、あらゆる重要なポストを歴任してきたのは先のとおりだ。

そして2017年12月に退役した後、実は当サイトにコメントを頂いている。

宮川の退役に対し、心からの感謝をお伝えしたこちらの記事に対して、コメント欄に書き込みを頂いたのだが、

「昨年末退官後、携帯電話を自宅に忘れて出掛ける程、家族とゆっくりさせて頂きました。」

と、ほっこりするエピソードをお聞かせ頂いていた。

書き込みを頂いたのが2018年4月なので、三井住友海上火災保険顧問としてまさに、のんびりと第二の人生を始められた頃のはずだ。

それがその3ヶ月後に、まさかの「指定職6号」である。

3ヶ月前には、これほどの要職なので内々に打診があったと思うのだが、あればあったでこんな拙い至らぬサイトに、コメントを頂けるとはとても思えない・・・

もしかしたら、本当にのんびりと第二の人生をお過ごしになるお考えであったのが急転、この要職に抜擢になったのであろうか。

もしそうであれば、宮川本人にとってはまた激務の始まりであり、気が休まらないことであるとは思うが、「宮川ファン」の管理人にとっては、本当に嬉しい限りだ。

おそらくまた、「携帯電話を片時も離せない」生活を、今頃はお送りされているのではないだろうか。

 

最後にそんな宮川に、心からのエールと感謝をお送りして、この記事の終わりとしたい。

宮川様、大変な要職に着任されて心身のご負担はいかばかりかと思いますが、心から応援申し上げております。

どうぞお体にお気をつけて、頑張ってください。

ご活躍を、心からお祈り申し上げております。

 

そして併せて、一般大学の卒業生は自衛隊では出世できないかもしれないと思い、受験を迷っている学生に再び、この言葉をお送りしたい。

「君は、宮川正・元空将を知らないのか?」

と。

全ては本人の努力と成果次第で、自衛隊はいくらでも仕事とポストを用意する組織だ。

最終学歴は関係ない。

宮川の自衛官人生が、そのことを雄弁に物語っている。

厳しくともぜひ、自衛隊の門を叩いて欲しい。

 

そのようなことを証明して見せた意味でも、宮川が果たした我が国に対する功績と貢献は、極めて大きい。

 

※文中、自衛官および関係者各位の敬称略。


(画像提供:航空自衛隊西部航空方面隊公式Webサイト

◆宮川正(航空自衛隊) 主要経歴

昭和
57年3月 航空自衛隊入隊(第26期相当)
61年6月 第2航空団201飛行隊

平成
5年1月 3等空佐
8年7月 2等空佐
11年6月 米国防衛駐在官 1等空佐
14年7月 航空幕僚監部防衛課
15年3月 航空幕僚監部装備体系課第1班長
16年8月 第2航空団飛行群司令
17年8月 統合幕僚会議第3幕僚室企画官
18年3月 統合幕僚監部運用第1課長
19年7月 航空幕僚監部防衛部 空将補
20年8月 第83航空隊司令
22年12月 航空幕僚監部運用支援・情報部長
24年1月 航空幕僚監部人事教育部長
25年8月 西部航空方面隊司令官 空将
26年8月 情報本部長
29年12月 航空自衛隊を退役
30年3月 三井住友海上火災保険顧問
30年7月 内閣衛星情報センター所長

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