吉川徳等(よしかわ・のりひと)|第41期・第26普通科連隊長

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その吉川が陸上自衛隊に入隊したのは平成9年3月。

1等陸佐に昇ったのが28年1月であったので、41期組1選抜(1番乗り)となるスピード出世であった。

(画像提供:陸上自衛隊留萌駐屯地公式Webサイト

原隊は、滝ヶ原に所在する普通科教導連隊であり、同地で初級幹部として、厳しい自衛官生活のスタートを切っている。

その後職種部隊では、多くの幹部自衛官が思い出深い補職としてお話してくれる中隊長ポストには、東千歳に所在する第11普通科連隊の第2中隊長で上番。

なお第11普通科連隊は、定員が1500名と通常の普通科連隊の倍近い規模を誇り、また「機甲師団」・第7師団の隷下にあって機甲科部隊と完全に行動をともにできる機動力を備えるなど、我が国を代表する普通科の精鋭部隊だ。

この辺りも、吉川に対する期待の大きさが覗えるキャリアであると言ってよいだろう。

またその間、中央(陸上幕僚監部)では、防衛部のスタッフとして何度か勤務を繰り返した後に、防衛部防衛課防衛班長の要職にも着任している。

そして平成31年3月、第26普通科連隊長兼ねて留萌駐屯地司令に着任し、活躍を続けている最中だ。

厳しい北の大地で任務にあたる、41期注目の幹部の一人である。

 

なおその留萌は、先述のように非常に厳しい自然環境の中にあることで知られる。

その一方で、2016年には留萌本線の留萌-増毛間のJR駅が廃線となり、文字通り陸の孤島と化して、大きな話題となった。

大変残念なことだが、国防の最前線にある留萌の街は、少子高齢化の影響で過疎化が進み、都市機能の低下が避けられない状況だ。

そんな中で、若い力がみなぎる留萌駐屯地と自衛隊・自衛官に対する地域住民と国民からの期待は極めて大きい。

そういった意味でも、平時における第26普通科連隊と吉川の、地元に対する貢献には期待したいと願っている。

 

では最後に、その吉川と同期である41期組の人事の動向について・・・

いつもどおり紹介したいところなのだが、41期組は1選抜の1佐が28年1月に昇任したばかりの年次だ。

そして最初の陸将補は、2022年夏の将官人事で選抜される予定になっている。

そのため、同期の人事の動向はその際に加筆するとして、今回は割愛したい。

 

いずれにせよ、吉川を始めとした41期組の幹部は、これから2030年代はじめにかけて我が国と世界の平和と安全を、中心になって担っていく世代である。

その活躍には要注目であり、これかわも変わらず、応援をしていきたいと願っている。

 

※文中、自衛官および関係者各位の敬称略。

(画像提供:陸上自衛隊留萌駐屯地公式Webサイト

◆吉川徳等(陸上自衛隊) 主要経歴

平成
9年3月 陸上自衛隊入隊(第41期)
10年3月 普通科教導連隊(滝ケ原)
16年3月 幹部候補生学校(前川原)
16年8月 幹部学校指揮幕僚課程(目黒)
18年8月 富士学校普通科部(富士)
19年8月 中央業務支援隊付(市ケ谷)
20年8月 第11普通科連隊第2中隊長(東千歳)
22年3月 陸上幕僚監部防衛部(市ケ谷)
23年3月 中央情報隊本部付(市ケ谷)
24年7月 幹部学校(目黒)
25年2月 陸上幕僚監部防衛部(市ケ谷)
28年1月 1等陸佐
28年3月 幹部学校幹部高級課程・統幕学校統合高級課程(目黒)
29年3月 陸上幕僚監部防衛部防衛班長(市ケ谷)
31年3月 第26普通科連隊長兼留萌駐屯地司令(留萌)

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