2019年(令和元年)5月19日に開催された、第1師団創立57周年・練馬駐屯地創設68周年記念行事に参加して参りました!
朝イチの飛行機に乗り、奈良から練馬までの強行軍です。
今回は、竹本竜司(第31期)・第1師団長のご親友で、少年工科学校第26期で同窓生であった江村様にお招きいただきました!
まず冒頭で、心から感謝申し上げます。
江村様、本当にありがとうございます!
記念行事当日、現地につくと強い日差しが感じられる、各種展示を行う隊員さんにはかなりのハードモードな気候。
気温も30度を超え、直射日光は既に夏の空気です。
初めて見る第1師団司令部庁舎は壁に至るまできれいに磨き上げられており、その美しさに驚きました。
首都圏を護持する中核としてふさわしい、とても品格の感じられる凛とした佇まいです。
現地で江村様に合流すると、さっそく偉い人しか座れないVIP席に!
私の周囲には、陸自のOBで将官であった有名どころのお顔や、自衛隊OBの国会議員、それに現役の将官の皆さまが勢揃いでした。
まさに夢のような環境。
自衛官マニアとしては、これ以上無いパラダイスにワクワクが止まりません。
( ゚∀゚)
ところで、上記画像2枚は、訓練展示ではなく「部隊紹介」の一コマです。
今回の第1師団記念行事では、観閲行進や訓練展示は無く、すべて部隊紹介という斬新な切り口でした。
これまで数多くの記念行事に足を運んできましたが、このような進行は初めてです。
訓練展示であれば、どうしても戦闘職種が目立ち、後方支援系は余り表に出てくることはありません。
後述しますが、このイベントでは後方支援系部隊の部隊紹介がとてもユニークで、大いに盛り上がりました。
そういった意味では、これも「竹本カラー」なのかと、師団長のやり方と想いが前面に出た、素晴らしいイベントでした。
なお上記2枚は部隊紹介の先陣を切って披露された普通科の行進と、ラッパ隊による寝姿勢での命令ラッパの披露です。
戦闘中を想定しているので、寝姿勢でもしっかりラッパを吹くことを求められるとのことで、このような訓練も行っています。
練馬駐屯地は言うまでもなく、都心のど真ん中に所在する部隊です。
なおかつ、展示できるスペースもそれほど広くないことから、航空隊や野戦特科の部隊紹介はどうするんだろうなあ、と思っていましたが、普通にホイストによる要救助者回収を行い、空砲をぶっ放しました笑
FH-70だけでなく、第1師団が国賓級の接遇の際に礼砲として用いるM101 105mm榴弾砲も部隊紹介で披露です。
上記画像3枚目は、その105mm榴弾砲とFH-70による斉射の一コマ。
10数発は撃ってくれたでしょうか。
周囲からはチビッコたちの悲鳴が上がり、通常の訓練展示と変わらぬ大騒ぎになりました笑
少し間を端折らせて頂き、後方支援系部隊紹介の模様です。
1枚目は第1特殊武器防護隊による、除染・防汚対策のデモンストレーション。
従来の創設記念祭ではなかなか見かけることがなかった化学科の活躍の紹介に、テンションが上ります。
2枚目以降は第1後方支援連隊のご紹介で、なんと野外入浴セット2型をトラックに積んでの、入浴の展示です笑
しかも会場に流れるBGMは、ザ・ドリフターズの「いい湯だな」という砕けようで、従来の自衛隊イベントでは見たことがない部隊紹介に、会場にも笑いと拍手が出るなど大盛り上がり。
さらに行進は続き、野外炊具での調理展示はもちろんミシンまで登場し、最後は医官による治療展示まで行うなど、盛りだくさんの内容でした。
繰り返しになりますが、これまでの記念イベントではやはり戦闘職種がメインのものが多く、後方支援系は装備展示のみ、ということが少なくありませんでした。
そのような中で、できる限り多くの部隊をイベントに参加させ、国民・都民の前でその存在感を発揮させようというあり方は、やはり素晴らしいものでした。
隷下各部隊の活躍を広く紹介し、その働きぶりを国民に知ってもらいたい。
逆に各部隊には、等しく国民の目に触れることで、より一層の緊張感と誇りをもって日々の任務に励んでもらいたい。
恐らくこの「史上初の演出」には、竹本師団長のそのような想いが込められていたのでしょう。
ユニークな演出で国民との「近さ」も感じさせてくれる、とても素晴らしい構成でした。
そして大取の前には第1施設大隊が登場です。
施設科は、築城でも披露をしてくれるのかなーと期待していましたが、予想の斜め上を行く、なんと「重機3台によるダンス」を展示です。
しかもBGMは、DA PUMPのU.S.A.というハイテンポな曲。
あのテンションに合わせて重機がクルクル周りユンボを振り回し、とても自衛隊のイベントとは思えないハッチャケぶりを披露します笑
右端のドーザーなど、もうスピンをやりすぎて砂埃に隠れてしまい、何がなんだかわかりません。
これももちろん、裏を返せば高い技量の裏返しであり、練度の高さを示す展示です。
一般国民の目線でわかり易く近さを感じられる試みであり、文字通り令和の新時代を思わせてくれる自衛隊の姿でした。
そして大取りはやっぱり、機甲科です!
ということで、第1戦車大隊が迫力の急加速、急ブレーキなどの機動展示、さらに空砲発射などで最後に会場を盛り上げ、キレイに締めてくれました。
観閲行進はなく、「部隊紹介」という形でのイベントの進行は恐らく全国でも余り例がない試みであったかと思いますが、自衛隊の活躍をより国民の近いところに持っていきたい。
そんな想いに溢れた、素晴らしいイベントに会場は大盛り上がりでした。
では続きまして、次ページでは、多くの将官の皆様とお会いできた祝賀パーティでの模様をレポートです!
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