木原邦洋(きはら・くにひろ)|第40期・第39普通科連隊長

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その木原が陸上自衛隊に入隊したのは平成8年3月。

1等陸佐に昇ったのが27年7月なので、1選抜後期となるスピード出世だ。

1佐昇任後は、幹部高級課程と統合高級課程の教育課程、それに北部方面総監部の防衛課長を経て、先述のように、平成30年8月に第39普通科連隊長に着任した。

なお防衛大学校時代には、防大伝統のラグビー部に所属しラガーマンとして活躍する学生時代を過ごしている。


(画像提供:陸上自衛隊弘前駐屯地公式Webサイト

その初任地は、新潟県の新発田駐屯地に所在する第30普通科連隊。

第39普通科連隊と同様に豪雪地帯にある普通科連隊であり、スキー徽章保持者も多く、弘前に通じることが多い部隊だ。

平成15年には、陸自最難関試験であるCGS(指揮幕僚課程)にも合格し、これを修了。

以降、富士学校や中央即応連隊の第1中隊長を務めるなど、普通科の幹部として王道を行くコースを歩んできた。

また中央では防衛や教育系の要職を歴任し、そして平成30年8月から、第39普通科連隊長兼ねて弘前駐屯地司令に着任している。

その歩みはまさに、第39普通科連隊長にふさわしい、極めて充実したものになっていると言ってよいだろう。

 

では最後に、同期である40期組の・・・と、いつも通りの締め方をしたいところであるが、さすがに40期組はまだ将官に昇る年次に達しておらず、その幹部を全員ご紹介するのは困難なので割愛したい。

その40期組から、最初の将官が選抜されるのは2021年夏の将官人事の予定だ。

またその頃に改めて、加筆をしていきたいと思う。

 

木原については、あるいはそのキャリアから考えると、今後も北方や、あるいは陸上総隊などでの要職を歴任していくことになるのではないだろうか。

いずれにせよ第40期組は、2020年代後半にかけて、我が国の平和と安全を中心になって担っていく幹部である。

その活躍には今後も注目し、そして応援していきたい。

 

※文中、自衛官および関係者各位の敬称略。


(画像提供:陸上自衛隊弘前駐屯地公式Webサイト

◆木原邦洋(陸上自衛隊) 主要経歴

平成
8年3月 陸上自衛隊入隊(第40期)
9年 月 第30普通科連隊(新発田)
15年 月 第49期指揮幕僚課程学生
17年 月 富士学校
20年 月 中央即応連隊第1中隊長
21年 月 陸上幕僚監部防衛部情報通信・研究課
24年 月 陸上幕僚監部教育訓練部教育訓練課
27年 月 陸上自衛隊幹部学校戦術教官
27年7月 1等陸佐
27年 月 第70期幹部高級課程学生
28年 月 第20期統合高級課程学生
28年 月 北部方面総監部防衛課長
30年8月 第39普通科連隊長兼ねて弘前駐屯地司令

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