丸山徳一(まるやま・とくいち)|第37期相当・第2特科連隊長

丸山徳一は昭和45年9月22日生まれ、東京都出身の陸上自衛官。

一般大学を卒業し、平成5年3月に陸上自衛隊に入隊しているので防衛大学校第37期相当、幹候74期の幹部ということになる。

職種は野戦特科だ。

平成31年3月(2019年3月) 第2特科連隊長・1等陸佐

前職は第1空挺団高級幕僚であった。

なお、第2特科連隊長としての指導方針は以下の通り。

【統率方針】「任務必達」

【要望事項】「一射絶命」

(画像提供:小島肇・元2等陸佐

(画像提供:習志野自衛隊協力会S様)

2019年11月現在、旭川に所在する第2特科連隊を率いる丸山だ。

第2特科連隊は、我が国で唯一5個大隊をその隷下に置く、特科部隊でありながら1000名を超える規模を誇る我が国最大の特科連隊である。

隷下部隊の一部、第2特科大隊は名寄駐屯地に所在するなど、名実ともに我が国の北辺を守護する、護国の最強火力だ。

陸上自衛隊において、野戦特科にある幹部にとってこれ以上の名誉はない連隊長ポストの一つである。

なお、指導方針の一つである「一射絶命」についてだが、文字だけを見るとイカツく見えるがこれは決して物騒な意味ではない。

多少でも弓道に心得がある人であれば馴染み深い考え方かも知れないが、平たく言うと

「次の矢があると考えて、甘えるな」

という意味合いの言葉だ。

人はどうしても、何本も矢を持っていると次の矢があるから良いと甘えがちだ。

しかし、今手元にある矢が最後の一矢だとすればどうだろうか。

今その瞬間に全ての集中力をかけて、文字通り命をかけてその矢を放つだろう。

それが、「一射絶命」の意味だ。

よく知られる似たような言葉に置き換えると、「一期一会(いちご・いちえ)」と同義である。

人と人との出会いは、一生に一度だけかも知れない。

目の前に居る来客や知人をもてなす事ができるのも、これが最後かもしれない。

そう思うと、これが今生の別れと決め心からの最高のもてなしができるはずだ、という考え方である。

丸山はそれを、隷下部隊に求めているということなのだろう。

とても丸山らしい、指導方針である。

なお「とても丸山らしい」と書いたが、実は管理人(私)は、丸山の前職である第1空挺団高級幕僚時代に、習志野駐屯地の公式行事で何度かお会いさせて頂いたことがある。

私が習志野自衛隊協力会の末席に座らせて頂いているためだが、公式行事などで来賓や来客を高級幕僚として接遇する丸山は、本当にカッコよかった。

私自身、丸山には何度か声を掛けて頂いたが、まさに「一射絶命」の心得のように、心尽くしの気持ちが良い、見事な対応をして頂いた記憶しかない。

そのたびに、「高幕(=高級幕僚)の丸山さんってどういう人ですか?」と、他の協力会員や自衛隊の幹部曹士の皆さんにお聞きしたが、返ってくる答えは皆が、丸山への敬意とさらなる活躍への期待ばかりであり、誰一人丸山を悪く言う者はいなかった。

威厳を感じさせる立ち居振る舞い、それでいて親しみやすい笑顔と空気の作り方、強い意志を感じさせる眼力に49歳という年齢を感じさせない若々しさ・・・。これが第1空挺団で鍛えられた幹部なのかと心からの敬意を感じ、そして今も変わらぬ特別な敬意を、丸山には持ち続けている。

なお後日に知ったことだが、それもそのはずであり、実は丸山は2015年の統合幕僚監部の渉外班長時代、イギリスのウィリアム王子が来日した際に、その接遇役を任されたほどの幹部であった。

後述するが、丸山はマレーシア防衛駐在官を務めるなど英語が堪能で、海外経験も非常に豊富だ。

加えて、そのスマートな立ち居振る舞いと、ご覧の通りのイケメンである。

ウィリアム王子が来日し、英国人捕虜の墓地に参拝するにあたって、そのエスコートを任されたのも納得の人選である。

ちなみにこの時、ウィリアム王子は天皇皇后両陛下(現・上皇両陛下)とランチも共にされており、おそらく公賓としての来日であったはずだ。

それほどまでの大役を任される丸山のことなので、習志野駐屯地における来賓の接遇などの見事な立ち居振る舞いも、納得である。

なお、丸山がウィリアム王子を接遇した時の記事は、今も英国最大の日刊紙・The Daily Telegraphのネット版で確認できる。

Prince William pays respects to British PoWs at war graves in Japan

文中、

”He was accompanied by Capt Ashcroft, as well as the US defence attache Capt James O’Leary and Col Tokuichi Maruyama, representing Japan.”

すなわち、丸山を名指しして「日本を代表する丸山徳一大佐を伴い」と表現しているのが印象的な記事だ。

もっともこれは、「日本を代表するほどの丸山大佐」というよりも、「日本を代表し、丸山大佐が同行」という意味合いかも知れないが、良いように解釈するのは管理人の勝手である。

お許し願いたい。

なお余談ついでだが、防衛駐在官経験のある自衛隊幹部については、この記事のように、そのお名前をアルファベット検索したら、非常におもしろい写真や記事が見つかることが多い。

防衛駐在官は外交官の身分であり、赴任先で開催されるパーティーなどに出席する機会も多いためだが、「Tokuichi Maruyama」で検索すると、白い礼服で正装した、若き日の丸山の写真が多くヒットする。

著作権の関係でここでは貼れないが、興味があればぜひ見て欲しい。

ハッキリ言って、余り似合っていない・・・(笑)

そして今は活躍の場を変えて、雪深い北海道・旭川で我が国最大の特科連隊である第2特科連隊を率いていることを、とても嬉しく思っている。

きっとまたいつか、原隊であるこの習志野に、責任あるポジションで戻ってこられることを心から願っている。

なお少しご紹介が遅れてしまったが、今回上記1枚目の画像を頂戴したのは元自衛官で、今は映像作家として活躍する小島肇(第19期)・元2等陸佐だ。

この場をお借りして、小島様、いつもありがとうございます!

今度発売される自衛隊DVD、ここで宣伝させてもらいますね・・・

では、そんな誇りある第2特科連隊を率いる丸山とは、これまでどのようなキャリアを歩んできた幹部なのだろうか。

少し詳細に、その経歴を見ていきたい。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. 北島宏治 より:

    丸山さんとは司令部防衛班で一緒に勤務しましたが、常に冷静で状況判断が早くそれでいて仕事以外では楽しくメリハリのある班長でした。最高最強な班長です。

    • ytamon より:

      北島様コメントありがとうございました!
      紳士で知的な内面が立ち居振る舞いにも現れておられる幹部であると、いつも遠くから拝見していましたが、お仕事ぶりも変わらないとなると最強ですね!
      丸山1佐、そして北島様もますますのご活躍を微力ながら応援してまいりたいと思います。
      どうぞ宜しくお願いします!

  2. すーさん より:

    丸山連隊長の記事、待っていました!お元気そうですね北鎮の最大火力連隊長の任務ご苦労様です、小生は定点観測人です、前任の部隊の連中が 丸山一佐 は出来るやつだったなー と言っていました、現任務頑張って下さい。

    • ytamon より:

      すーさん!
      本当に丸山連隊長には頑張って欲しいですね!
      いつか習志野に帰ってきてほしいものです。