廣瀬敏彦(ひろせ・としひこ)|第36期・陸上自衛隊

廣瀬が陸上自衛隊に入隊したのは平成4年3月。

1等陸佐に昇ったのが23年1月なので、36期組1選抜前期(1番乗り)のスピード出世だ。

北部方面航空隊長は、平成22年8月から務めた第14飛行隊長以来の、航空科の指揮官ポストということになる。

(画像提供:陸上自衛隊丘珠駐屯地)

その北部方面航空隊。

丘珠駐屯地に所在し、我が国最大の編成を誇る北部方面隊において航空勢力を預かる部隊だけあり、その練度は極めて高く士気は旺盛だ。

ただでさえ、広大な北海道を担当する北部方面隊においては、政経中枢を守護する部隊とはまた異なった意味で、航空部隊の活用が不可欠となる。

その任務は、航空偵察及び航空輸送、指揮連絡、空中機動に対戦車攻撃などあらゆるものが含まれるが、仮想敵と戦闘想定がロシアの北海道侵攻である北部方面隊の場合、その全てで、航空隊の果すべき役割は重大となる。

というよりも、航空部隊の活躍なくして、この広大な北海道においてロシアを迎撃することなど、まず覚束ない。

大火力を誇る第7師団や第1特科団であっても、敵の所在を正確に掴めず、もしくは攻撃効果を観測できない場合、その持てる力を十分に発揮することなどできないであろう。

そういった意味でも、廣瀨以下、航空隊の精鋭にかかる陸自内外の期待は極めて大きい。

次に、廣瀨と同期である36期の人事の状況についてだ。

36期組は、2017年夏の将官人事で最初の陸将補が選抜された年次にあたる。

その際に36期1選抜で陸将補に昇任したのは4名いるはずだが、まだ最新版の自衛隊年鑑が出ていないために全員を把握していない。

あるいは2018年春の将官人事でも昇任したものがいるかも知れないが、確認できるだけで以下の2名がとりあえず、36期1選抜前期での、昇任将補となっている。

松永浩二(第36期)・沖縄地方協力本部長(2017年8月)

德永勝彦(第36期)・第2施設団長(2017年8月)

※肩書は全て2018年5月現在。( )は陸将補昇任時期。

廣瀬については、1佐への昇任が1選抜前期であったこともあり、また機動力が重視される現在の陸自において、中心的な役割が求められていく航空科の幹部である。

西方における対戦車ヘリコプター隊の経験もあるなど、今後ますますその活躍の幅が広がり、要職を歴任していくことは間違いがないだろう。

その動向には今後も注目し、そして応援していきたい。

(画像提供:陸上自衛隊丘珠駐屯地)

◆廣瀬敏彦(陸上自衛隊) 主要経歴

平成
4年3月 陸上自衛隊入隊(第36期)
5年3月 第3対戦車ヘリコプター隊
11年8月 幹部候補生学校
15年8月 第1師団司令部第2部
17年3月 陸上幕僚監部防衛部防衛課
22年8月 第14飛行隊長兼ねて北徳島分屯地司令
23年1月 1等陸佐
24年4月 研究本部企画調整官
24年8月 陸上幕僚監部防衛部情報通信・研究課総括班長
26年8月 陸上幕僚監部防衛部防衛調整官
28年3月 東部方面総監部人事部長
29年12月 北部方面航空隊長兼ねて丘珠駐屯地司令

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