古賀幹徳(こが・もとのり)は昭和42年生まれの陸上自衛官。
防衛大学校第34期の卒業で幹候71期、職種は航空科だ。
平成30年8月(2018年8月) 札幌駐屯地業務隊長・1等陸佐
前職は第15ヘリコプター隊長であった。
(画像提供:陸上自衛隊第15旅団公式Webサイト)
(画像提供:陸上自衛隊公式Webサイト)
2018年8月現在、札幌駐屯地業務隊長を務める古賀だ。
公式情報では、生年月日は昭和42年の生まれとしか明らかになっていないが、昭和42年度生まれは第34期でストレートに入学し、卒業した年次にあたる。
そのため古賀は、昭和42年4月~12月の生まれということになりそうだ。
また最初に正直にお伝えしておくと、本当は古賀の記事は、第15ヘリコプター隊長の頃に書こうとして下書きを始めていたものである。
それが、下書き途中の2018年8月に異動になってしまい、どうしたものかと途方に暮れているが、この際、第15ヘリコプター隊長までのキャリアをメインに書いてしまおうと開き直っている。
併せて、ご容赦願いたい。
さてその上で、札幌駐屯地業務隊長を務める古賀である。
それにしても、自衛隊の人事異動をこれほど細かく見ている一般人はおそらく日本で私だけではないかと思っているが、なんとなく、北海道で勤務の直後に沖縄もしくは九州に異動になる幹部が、とても多いようながする。
逆もまた然りで、南から北に異動する幹部がとても多い。
古賀もまたそのパターンであり、那覇から札幌への異動となった。
北(南)から南(北)に極端な異動をするのは、それが印象に残りやすいということもあると思うが、おそらく陸自の場合、それに加えて2018年3月に実施された、陸自大改革の影響もあるのだろう。
すなわちこの陸自大改革では、各地に所在する戦力を集中させ、さらに機動力を向上させた上で、任意の戦地に迅速に部隊を送り込めるように組織を再編したことを、その特徴とする。
中でも、陸自の重火砲が密集しているのは北方(北部方面隊)だ。
つまり、2018年現在の安全保障環境において、もっとも有事が想定される可能性が高い西方(西部方面隊)に、北方の精鋭部隊をどれだけ迅速に投入することができるのか。
その実効性のある体制づくりを急ぐために、北方(北)を知る幹部を西方(南)に、西方を知る幹部を北方に送り込む人事が盛んに行われているのだろう。
特に古賀の場合は航空科の幹部であり、機動輸送・機動戦闘の要となるエキスパートである。
そんなこともあり、那覇から札幌への直送異動という過酷な異動が要求され、重い責任を背負うポストになったのではないだろうか。
とりあえず、この2018年8月だけに関して言えば、猛暑の中から北海道に異動なので羨ましい限りである(冬は知りません・・・)。
ではそんな、機動輸送と機動戦闘のエキスパートである古賀は、これまでどんなキャリアを歩んできた幹部なのか。
34期の同期の動向とも併せて、少し詳細に見ていきたい。
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