金嶋が海上自衛隊に入隊したのは平成4年。
1等海佐に昇ったのが23年1月なので、36期1選抜前期での昇任となるスピード出世だ。
海将補に昇ったのは29年12月だったので、36期の中では2番手ということになるが、そもそも将官に昇る幹部の数が非常に少ない海上自衛隊である。
ポストの都合と言った程度の誤差であり、同期として差がついたということを意味することでは全く無い。
(画像提供:海上自衛隊厚木航空基地公式Webサイト)
そして2019年5月現在、その36期で海将補の任にあるものは以下の通りだ。
竹中信行(第36期相当)・防衛監察本部監察官(2017年8月)
金嶋浩司(第36期)・第4航空群司令(2017年12月)
金刺基幸(第36期)・防衛大学校訓練部長(2018年3月)
石巻義康(第36期)・第3護衛隊群司令(2018年12月)
※肩書はいずれも2019年5月現在。( )内は海将補昇任時期。
以上になっており、まずはこの4名が1選抜・2選抜で将官に昇った、近い将来の海上幕僚長候補といったところだろうか。
36期海将人事は2023年夏の予定だが、この4名が人事の中心になっていくはずだ。
いずれにせよ、36期は2019年5月現在でまだ50歳ちょうどを中心にした世代だ。
2020年代後半までの、我が国の国防を中心になって担っていく世代であり、彼ら・彼女らの活躍が日本の平和と安全を直接支えていくことになる年次であると言ってよいだろう。
金嶋を始めとして、その動向には特に注目しそして応援して行きたい。
※文中、自衛官および関係者各位の敬称略。
(画像提供:海上自衛隊厚木航空基地公式Webサイト)
◆金嶋浩司(海上自衛隊) 主要経歴
平成
4年3月 海上自衛隊入隊(第36期)
15年1月 3等海佐
18年7月 2等海佐
18年8月 第4航空隊飛行隊長
20年3月 赤星慶治(第17期)海上幕僚長副官
21年3月 海上幕僚監部運用支援課
22年3月 海上幕僚監部補任課
23年1月 1等海佐
24年8月 海上幕僚監部補任課
24年12月 海上幕僚監部補任課補任班長
25年8月 海上幕僚監部人事教育部人事計画課要員班長
27年1月 第2航空隊司令
28年7月 海上幕僚監部人事教育部人事計画課長
29年12月 第4航空群司令 海将補
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