石村尚久(いしむら・たかひさ)|第31期・航空自衛隊

石村尚久は昭和39年10月生まれ、青森県出身の航空自衛官。

防衛大学校第31期の卒業で幹候81期、出身職種は総務人事だ。

平成29年12月(2017年12月) 第4術科学校長兼ねて熊谷基地司令・空将補

前職は航空幕僚監部総務課長であった。


(画像提供:航空自衛隊熊谷基地公式Webサイト

2018年6月現在、第4術科学校長兼ねて熊谷基地司令を務める石村だ。

航空自衛隊第4術科学校は埼玉県熊谷市に所在し、通信、情報、気象、IT関連、通信器材等に関する術科教育を受け持つ。

また併せて、熊谷基地では新任隊員や新任空曹に対する基本的な教練も受け持っており、術科に限らない重要な役割を果たす。

その石村だが、出身職種は総務人事。

余り目立たない職域のようだが、自衛隊内部だけでなく外部の人物や協力機関との接点は意外に多い。

普段、一般向けの講演会講師や国際情勢に関する講義などは地本長(地方協力本部長)や基地司令が務めることも多いが、それよりもより規模が小さなイベントでは、総務人事系の幹部が動くことが多いからだ。

実際に石村も、熊谷基地司令に着任後はもちろん、それ以前でも多くのイベントで興味深い講演を行っている。

総務人事というと、どうしても書類仕事のイメージがあるが必ずしもそういうわけではない。

自衛隊に対する理解を深め、また自衛隊の知見を民間に提供する上でも重要な役割を果たす実働部隊として活躍することもあるということだ。

もっとも石村の場合、特にそのような方面での能力が高かったということなのであろうか。

空将補に昇任の上で熊谷基地司令に着任し、第4術科学校長を任されている。


(画像提供:航空自衛隊熊谷基地公式Webサイト

では次に、その石村を含む31期組の動向についてだ。

石村が航空自衛隊に入隊したのは昭和62年3月。

1等空佐に昇ったのが20年7月なので、31期1選抜後期(2番手グループ)となるスピード出世だ。

その後9年間に渡り1佐として現場を指揮し、29年12月に将補に昇任しているため、現場経験の豊富な非常に頼もしい、堂々の将官昇任であったと言ってよいだろう。

なおその31期。

2018年夏の将官人事で最初の空将が選抜される年次にあたるので、この記事をポストしている時から間もなくして、その人事が発表される見込みだ。

誰が31期から、頭一つ抜け出す1選抜空将になるのか。

その候補となる空将補たちは、2018年6月現在で以下の通りだ。

引田淳(第31期)・西部航空方面隊副司令官(2011年6月)

内倉浩昭(第31期)・航空幕僚監部防衛部長(2012年7月)

森川龍介(第31期)・航空教育集団幕僚長(2012年7月)

荒木哲哉(第31期)・航空幕僚監部総務部長(2013年8月)

西谷浩一(第31期)・航空支援集団副司令官(2013年8月)

後藤雅人(第31期)・防衛装備庁プロジェクト管理部プロジェクト管理総括官(2013年12月)

秋山圭太郎(第31期)・第5術科学校長(2016年7月)

石村尚久(第31期)・第4術科学校長(2017年12月)

津田昌隆(第31期)・第1航空団司令兼ねて浜松基地司令(2018年3月)

※肩書はいずれも2018年6月現在。( )内は空将補昇任時期

※引田の空将補昇任は、米国防衛駐在官に赴任する前のタイミングであったため、通常の1選抜よりも1年1ヶ月早い。

以上のような状況になっており、空将補に昇任後の期間も併せて考えると、1選抜空将は引田、内倉、森川、荒木、西谷、後藤の5人までに限られるだろう。

中でも、引田、内倉、森川の3名のうち2名までが、2018年度中の空将昇任となるのが、現実的な予想と言ったところだろうか。

石村については、総務人事系の要職を歴任し、さらに術科学校長を務めたことで、後職を予想することはとても難しい。

あるいは第3術科学校長などに転じさらに後進の育成にあたるか、あるいは補給系の要職に着任することが想定されるのではないだろうか。

いずれにせよ、31期組は2020年代前半にかけて、航空自衛隊の中でもっとも重い責任を背負い活躍する世代だ。

その動向には注目し、そして応援していきたい。

※文中、自衛官および関係者各位の敬称略。


(画像提供:航空自衛隊熊谷基地公式Webサイト

◆石村尚久(航空自衛隊) 主要経歴

昭和
62年3月 航空自衛隊入隊(第31期)

平成
10年1月 3等空佐
15年7月 2等空佐
15年8月 航空幕僚監部補任課
17年8月 第7航空団
18年8月 航空幕僚監部総務課
20年3月 幹部学校付
20年7月 1等空佐
21年4月 航空幕僚監部総務部総務課総務班長
23年3月 第4航空団
23年8月 第4航空団基地業務群司令
25年8月 南西航空混成団司令部総務部長
27年4月 航空総隊司令部総務部長
28年7月 航空幕僚監部総務課長
29年12月 第4術科学校長 空将補

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする