河野順一(こうの・じゅんいち)は東京都出身の航空自衛官。
平成2年の航空自衛隊入隊で幹候80期、出身職種は判明しないがそのキャリアから考えて、あるいは高射と思われる。
生年月日も併せて判明しないが、幹候80期は防衛大学校第34期にあたり、ストレートの場合、昭和42年度の生まれにあたる年次だ。
平成29年12月(2017年12月) 第1高射群司令・1等空佐
前職は航空幕僚監部総務部総務課情報公開・個人情報保護室長であった。
(画像提供:航空自衛隊習志野基地公式Webサイト)
2018年8月現在、首都圏の防空を担う極めて重要な責任を背負う河野だ。
河野については公式情報が少ないため、中途半端な書き出しになってしまったが、率直に言って防衛大学校の卒業か、それ以外のルートからの幹部任官であるのかも判明しない。
平成2年3月の航空自衛隊入隊で幹候80期なので、防衛大学校第34期として記載をしておくが、別途事実が判明した場合は加筆修正したい。
改めて、第1高射群司令を務める河野だ。
埼玉県の入間にその群本部を置くが、隷下には実働部隊である第1高射隊~第4高射隊があり、それぞれ第1高射隊が習志野分屯基地と市ヶ谷基地に、第2高射隊が武山分屯基地に、第3高射隊が霞ヶ浦分屯基地に、そして第4高射隊が足元の入間基地に設置されている。
その配置を見ておわかりのように、首都圏の防空を担う最後の砦であり、特に2017年、北朝鮮の弾道ミサイル乱射に際しては、厳戒態勢が取られたことが記憶に新しい。
首都圏の防空のために運用するのは、長射程の地対空ミサイルであるパトリオット(ペイトリオット)だが、当部隊が迎撃に失敗したら、首都圏は壊滅的な被害をうけることになるだろう。
特に、入間基地には中部航空方面隊の司令部が所在する他、輸送、警戒管制、補給のあらゆる機能が集中しているため、敵性勢力の目標になりやすい。
また第1高射隊が派遣されている習志野分屯基地にも、陸自の第1空挺団や特殊作戦群が置かれているため、初動で狙われる可能性が極めて高い。
要するに、第1高射群は首都圏の防衛はもちろん、敵性勢力からの攻撃に際し、有効な反撃の拠点として機能する必要がある要衝に設置されているということだ。
そのようなこともあってなのだろう、第1高射群は同盟国アメリカからの関心も、特に高い部隊のようだ。
2018年2月には、北朝鮮の傍若無人なふるまいに揺れる北東アジア情勢の中、アメリカのペンス副大統領が自ら、第1高射隊市ヶ谷分遣班を視察している。
日本が攻撃を受けた場合、どのように有効な防衛と反撃を行うことができるのか。
その現地視察であったと思われるが、それほどまでにこの第1高射群というのは、我が国の安全保障体制に直接、影響を与える部隊ということだ。
では、それほどまでに重要な部隊を任されている河野とはどのようなキャリアを歩んできた幹部なのか。
同期である34期の動向と併せ、そのキャリアを詳細に見ていきたい。
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