【退役】石本龍一(第1空挺団・2等陸佐)|第40期相当・陸上自衛隊

石本龍一は昭和38年3月24日生まれ、北海道出身の陸上自衛官。

昭和57年8月に2等陸士として自衛隊に入隊し、平成8年10月に幹部候補生学校に入校しているので、防衛大学校第40期相当の幹部ということになる。

職種は普通科であり、長く第1空挺団とともにあった我が国が誇る幹部自衛官だ。

平成30年3月(2019年3月) 第1空挺団第3普通科大隊長・2等陸佐

前職は第26普通科連隊副連隊長であった。

そしてこの記事をリリースしてから間もなくとなる2019年3月23日に、長かった自衛官生活に別れを告げて退役をされることになっている。

(画像提供:防衛省公式Webサイト 防衛大臣の動静より)

(管理人撮影)

我が国が誇る最精鋭部隊である第1空挺団。

その第1空挺団で第3普通科大隊長を務める石本のご紹介だ。

なお大隊長は、実際に現場で指揮を執り、殴り込み部隊を直接率いるポジションである。

2等陸士からキャリアを叩き上げた石本にふさわしい、これ以上は考えられないほどに、誇りあるポストだ。

なお、突然アレな話から入るようだが、自衛隊も組織である以上、やはり人の営みである。

そのため、上からも下からも評価される自衛官もいれば、そうでない自衛官もいる。

率直に言って、その辺りは退役時のポストに現れることも少なくないのだが、やはり指揮官ポストで自衛官生活の最後を飾るのは、特別な意味がある。

階級にかかわらず、やはり自衛官たるもの指揮官ポスト(長、司令、司令官など)に大きな誇りがあるからだ。

指揮官ポストには着任行事や離任行事もあり、そして3月23日も、咲き始めた桜の華の下で石本の盛大な見送り行事が開催されることだろう。

この誇りあるポストが石本の最後の補職となった事実をもってしても、石本が上から頼られ、下からは愛された、凡百の男ではなかった事実が非常によく分かる人事配置であった。

ところで今回なぜ、管理人が石本2佐をご紹介したかったのかについてだ。

もちろん、後述するように石本が非常に優れた自衛官であり、特筆するべき幹部であったから、と言う理由は当然の前提である。

ちなみに今回、非常に光栄なことに石本2佐の退役記念パーティーである「石本大隊長を囲む会」に、地元の自衛隊を応援する組織から招待をもらい参加させて頂いた。

その際に、偉い人であるS様他、複数の後援会幹部から、

「これほど素晴らしい自衛官はなかなかいない。石本大隊長の活躍だけは、どうか特筆してくれないか。」

と強く推薦を受けたことも、管理人の想いを後押しした。

その上で、石本2佐をご紹介したかった理由について。

I幹(自衛隊内部から叩き上げた幹部)の存在は我が国の宝であり、自衛隊が精強であることの源泉だからだ。

その意味で石本2佐は、高校卒業後に2等陸士、つまり一番下の見習い兵士として自衛隊に入隊し、4年間を陸士として経験。

その後、陸曹に昇任して現場リーダーのポジションを10年ほど務めた後に、幹部に昇任している。

つまり、現場を知り尽くし、現場の課題も知り尽くした上で、幹部自衛官に昇任した文字通りの叩き上げであった。

このように、現場を知り尽くした上で幹部に昇る者の存在がなぜ重要なのかについては、多くの言葉は要らないだろう。

お勉強ができるだけの脆弱なエリート主義がいかに危ういものであるのか。

私たちは近現代で、多くの犠牲と共にその教訓を思い知ることになった。

I幹とは、そのエリートと現場を繋ぎ、自衛隊が有機的に機能をするために不可欠な存在である。

その中でも、経験と実績、優れた指導能力、底抜けに明るく部下を鼓舞し勇気づける力など、理想の幹部像を体現したのが石本であった。

だからぜひ、退官を迎える前にそのご活躍をご紹介したいと願っていた。

一方で、驚くべきことだが、このような人事の制度を批判的に論じた「知識人」の存在は、本当に衝撃であった。

このサイトでも何度か取り上げさせていただいたが、2018年9月に雑誌「プレジデント」に掲載された、慶応大学の先生による「自衛隊は驚くべき低学歴集団が幹部を務めている」という趣旨の記事の話である。

記事の論旨は荒唐無稽であり、

・他省庁のキャリアはほぼ100%が大卒

・にも関わらず自衛隊では、幹部の51%が高卒である

という驚くべき根拠に基づく論旨が中心であった。

いちいち否定するのはバカバカしいが、まず自衛隊幹部=キャリア官僚という理解が、「知識人」とされる人の知性なのかと、残念でならない。

自衛隊では、防衛大学校を卒業し幹部に任官する者の数だけでも、毎年400~500名。

防大と非防大(一般大学、部内など)の比率はおよそ1:1であったかと記憶しているので、おそらく毎年800~1000名程度が、「幹部自衛官」に任官される計算になる。

部内昇任も考えると、更にその数は倍近くに膨れ上がるだろう。

それに対し、中央省庁のキャリアとは、各省毎年数十名程度の採用だ。

一例で、財務省が毎年採用するキャリア官僚の人数は、年によって若干異なるが、20数名である。

さらに2017年度を例に取ると、国家公務員全体の、キャリア官僚の最終合格者数(国家公務員採用総合職試験合格者数)は、1800人余であった。

にも関わらず、「キャリア官僚=幹部自衛官」と、なんとなくのイメージで解釈し、その大卒比率を比較するなど噴飯ものであり、そもそもの「幹部自衛官」という制度そのものすら、理解していなことを自白しているようなものだ。

「幹部自衛官」には、地方隊の部署の一つで班長を務める定年間際のベテラン自衛官も当然いるが、「キャリア官僚」にそんな公務員が存在するわけがないではないか。

なぜその程度の常識的なことも理解せずに、国家の根幹である国防組織を安易に批判できるのか。落胆すると共にやや恐怖に近いものを感じるものであった。

いずれにせよ、このような「知識人」の存在は、管理人の記事制作意欲をさらに駆り立てるのに十分なものであった。

微力であっても、少しでも自衛隊という組織と、そこで力を尽くす幹部曹士の皆さんの姿を正しく伝えたい。

立場もあり、自衛隊や自衛官では書けないことを、一般人だからこそ書ける実像を、さらに広めていきたいという想いを更に強くする出来事になった。

とりわけ、石本のようなI幹部、それに曹士の活躍を軽く考える「知識人」がいるのであれば、徹底的に正していきたいと願っている。

今後も手を抜くつもりは一切ない。

では、そのI幹部の鑑とも言うべき石本の自衛官人生とはどのようなものであったのか。

次ページでそのキャリアと併せ、「退役パーティー」の写真も掲載し、詳しくご説明していきたい。

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コメント

  1. すーさん より:

    管理人様千葉までの取材出張お疲れ様でした、自衛隊幹部と言えば防大や一般大学出身の方々に注目が集まりますが、幹部の半数は部内幹候です、自衛隊の基幹部分を支えているのは部内幹候に他成りません、そしてそれを支えるのは曹の方々です、管理人様今後とも 防衛省 自衛隊 に暖かい声援ょ送って下さい。

    • ytamon より:

      すーさん!
      こちらこそ、本当にいつもありがとうございます。
      承知しました、ますます気合を入れて応援してまいります!
      /)`・ω・´)