直井卓(諸職種協同センター課長・1等陸佐)|第38期・陸上自衛隊

直井卓(なおい・たかし)は昭和46年3月22日生まれ、東京都出身の陸上自衛官。

防衛大学校第38期の卒業で幹候75期、職種は普通科だ。

平成30年12月(2018年12月) 陸上自衛隊富士学校諸職種協同センター総合研究課長・1等陸佐

前職は第20普通科連隊長であった。

なお、第20普通科連隊長であった時の指導方針は以下の通り。

【統率方針】

「与えられた任務を確実に遂行できる第二十普通科連隊の錬成」

【要望事項】

「全てのことに誠を尽くそう」

(画像提供:陸上自衛隊第20普通科連隊公式Webサイト

(画像提供:陸上自衛隊第20普通科連隊公式Webサイト

2019年4月現在、陸上自衛隊富士学校諸職種協同センター総合研究課長を務める直井だ。

富士学校の諸職種協同センターは2018年3月に発足したばかりの組織であり、陸自大改革の実行を担う、非常に重要な組織となっている。

陸自大改革の戦術思想の中心の一つが、文字通り諸職種協同による即応体制の構築にあるためだ。

その後陸自大改革は名実ともに実行に移されている真っ只中だが、その大きな目玉の一つは、機動師団(機動旅団)及び即応機動連隊の発足と言っていいだろう。

そして即応機動連隊は、普通科、野戦特科、機甲科に加え高射特科部隊も参加し、軽武装で高機動力を備えた、あらゆる事態に即応できる訓練を積んでいる。

しかしながら、実際のところはまだまだ実運用を含めて、積み上げていかなければならないノウハウや諸問題は山積している。

そしてその課題に取り組み、陸自大改革の血肉を作っていくのが、この富士学校所職種協同センターということになる。

直井はまさにそのど真ん中、総合研究課の課長というポジションにあり、20年後、30年後の陸上自衛隊の戦い方に大きな影響を与える、非常に重い職責を担っている。

そんな直井だが、前職は山形県の神町駐屯地に所在する第20普通科連隊の連隊長にあった。

神町駐屯地は、全国に数ある駐屯地の中でも6番目の大きさを誇る規模を持ち、その敷地面積は実に東京ドーム37個分に相当する。

そのため、常時3000名近い隊員や職員が勤務し、また体を鍛えるためのフィットネス系施設も非常に充実していることから、実は多くの幹部曹士にとって、人気の駐屯地の一つになっている。

そんなこともあり、東日本震災の際には、この神町駐屯地が災害派遣活動の一大拠点として機能した。

東北に位置しながら内陸部の山あいにあるため、津波の被害を受けなかったことに加え、宮城・福島いずれにも近く、さらに大部隊の受け入れが可能であったためだ。

具体的には、第20普通科連隊が、気仙沼、南三陸町、女川町、石巻を始めとしたもっとも被害の大きかった地域に展開し、初動から人命救助活動を迅速に開始。

その一方で、全国から集まってきた物資のハブ基地として機能し、また多くの部隊がこの神町に到着し、そこから東北各地の任地に赴き災害復興に尽力した。

いわば、この神町駐屯地と第20普通科連隊は、あの震災にあってもっとも過酷な任務にあたった部隊の一つであったと言ってよいだろう。

直井が率いたのはそのような誇り高い部隊であり、そしてその後職として、陸自の新しい戦術思想を担う現職で力を尽くしている。

では、そのような要職を歴任してきた直井とは、これまでどのようなキャリアを歩んできた幹部なのだろうか。

少し詳細に、その経歴を見ていきたい。

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