中尾圭(なかお・けい)|第39期・第43普通科連隊長

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中尾圭(なかお・けい)は昭和47年9月27日生まれ、福岡県福岡市出身の陸上自衛隊。

防衛大学校第39期の卒業で幹候76期、職種は普通科だ。

 

平成31年3月(2019年3月) 第43普通科連隊長兼ねて都城駐屯地司令・1等陸佐

前職は陸上幕僚監部人事教育部厚生班長であった。

なお、第43普通科連隊長としての指導方針は以下の通り。

 

【統率方針】

「万事作戦」「いきいきと」

(画像提供:陸上自衛隊第43普通科連隊公式Webサイト

2019年5月現在、国防の最前線である西部方面隊隷下、第43普通科連隊長を務める中尾だ。

宮崎県の都城に所在する部隊であり、明治43年から旧歩兵第64聯隊、第23聯隊と歴史を紡ぎ、今もなお国民に近いところから日本と世界の平和に貢献する。

およそ9割が地元宮崎県、または隣県である鹿児島出身の曹士から構成されており、地元に愛され、地元ともにあゆむ駐屯地としてのポジションをしっかりと確立している。

中尾自身は、「陸自王国」とも言うべき福岡県の出身だが、これまでのキャリアでは1回も九州勤務が無く、今回がはじめての西部方面隊での任務となった。

 

その中尾が率いる第43普通科連隊。

やはり近年では、南西方面島嶼部での有事を想定した訓練が非常に目立つが、中でも印象的であったものは2017年12月8日から20日まで、大矢野原演習場・高遊原分屯地などで開催された日米実動演習である「フォレストライト01」であろうか。

この訓練では、第43普通科連隊から選抜された精鋭隊員たちが米軍のMV-22B、つまりオスプレイとともに連携して行動する実践的な訓練を展開した。

言うまでもないことだが、南西方面で有事が発生すれば、作戦行動半径が広く輸送能力に優れたオスプレイが、日米共同作戦の中で重要な役割を果たすことは明白だ。

しかしながら、普段から訓練をしていないことは、実戦でできるはずがない。

裏を返せば、普段からオスプレイを含む米軍との連携訓練を積むということは、有事の際にそのような作戦を展開する用意があるという意思表示でもある。

いつどこで、自衛隊のどの部隊と米軍のどの部隊が共同訓練を行うのか。

その際に参加する機材は何であり、我が国は何を実行する能力があるのか。

そういった国家としての意思表示にも、この第43普通科連隊は登場する部隊ということである。

そういった意味では、この重責を任された中尾にかかる期待の大きさがご理解頂けるのではないだろうか。

 

なお余談だが、私はかつて第1空挺団の新年降下初めに参加をさせて頂いたことがある。

その際に、第1空挺団長である戒田重雄(第35期)から、以下のようなお話をお聞きできたことが印象的だ。

要約すると、

・降下初めは、この狭いエリアに短時間で、これほどまとまった戦力を降着させられる能力があることを示すものです。

・さらに、自衛隊だけではなく米軍と共に協同で困難な任務を遂行する能力を示すことに意義があります。

と言ったところだ。

それ以上の具体的なことは語らなかったが、要するにこれは、

・南西方面島嶼部で有事が発生した場合でも、第1空挺団は場所を選ばずどこでも、まとまった戦力を下ろすことができる

・その際には、身内だけでなく米軍とも瞬時に連携して、これだけの難しいことができる

という意思表示であったのだと理解している。

新年初降下と言えば、ミリヲタであれば外せない陸自でももっともカッコいいイベントの一つだが、そんな意味があったのかと、ただ単に「かっこいい!」としか思わずに参加したことが、とても恥ずかしくなった思いであった。

一見華やかに見える陸自のイベント一つにも、国防の意思表示が込められ、もって抑止力に繋がる幹部曹士の気合がみなぎっている。

人のことを言えた立場ではないが、ぜひこれから陸自のイベントなどに参加することがあれば、そんな思いでも演習を見学してみてはどうだろうか。

 

では、そんな国防の最前線で精鋭部隊を率いる中尾とは、これまでどのようなキャリアを歩んできた幹部なのだろうか。

少し詳細に、その経歴を見ていきたい。

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4件のコメント

細かくてすみません。西方の演習場、矢野原ではなく、大矢野原演習場です。たぶん何かの弾みで抜けてしまったのかと思いますが、一応。m(__)m

グーフィー様、ありがとうございました!
いえ、細かいところほど大事だと思います。
すぐに修正しておきましたので、どうぞご確認下さい!

いつも素早い対応ありがとうございます。
今後も更新を楽しみにしております。

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