まず海上自衛隊は、いかに国民に開かれた親しみやすい組織と言っても、その本質は軍事組織だ。
そのため、護衛艦の見学に際して以下の協力が呼びかけられている。
◆持ち物検査
乗艦前に持ち物検査が実施される。この際、不必要に大きなカバンなどは狭い艦内では通行の邪魔になるので、必ず必要最小限の荷物で訪問するようにしよう。
また、大きなペットボトルに入った液体、刃物、武器になるような棒状の固いもの、爆発物などは絶対に持ち込み厳禁だ。
場合によってはシャレにならないことになるので、海自担当者の余計なお仕事を増やさないようにしよう。
なお艦内では、至る所にカメラが設置される。
どんな僅かなイタズラでも確実に発覚するので、マナーを守って楽しく見学しよう。
◆履物について
護衛艦の内部は狭く、突起物や急傾斜の階段、デコボコだらけであり、ヒールの有る靴やサンダルで出掛けると本当にケガをすることになる。
当日は運動をするつもりで、動きやすい靴を履いて出掛けるようにしよう。
◆言うまでもないことですが・・・
お酒の持ち込み、ペットの持ち込みも厳禁です。
泥酔状態での立ち入りも確実に拒否をされ、また護衛艦内での通行でおもわぬケガをすることもあり、酒を飲むなら出かけない、出掛けるならお酒を飲まないようにしよう。
ところで、このような最新鋭の護衛艦を任されるのはどんな艦長なのか、気にならないだろうか。
護衛艦かがを任されているのは、防衛大学校第32期卒業で、2018年5月現在ではおそらく53歳になる、水田英幹(第32期)・1等海佐だ。
上記の画像右側が水田艦長で、左側は初代艦長の遠藤昭彦(第33期)・1等海佐である。
水田1佐は2代目の加賀艦長だ。
ともに、海上自衛隊の一時代を築いた名護衛艦「くらま」の艦長経験もあり、海上自衛隊きっての船乗りである。
護衛艦を操艦させたら、この二人の右に出るものは居ない海上自衛隊を代表する艦長たちだ。
そして、「かが」の現場を取り仕切るのが、戦前の海軍ではもっとも怖い存在であった先任伍長の東野康治・海曹長。
どこか、陸上自衛隊東北方面総監を務める陸将・山之上哲郎(第27期)に似た雰囲気があるが、先任伍長は護衛艦の中で一番怖い存在だ。
個室も持っており、実は管理人も別の護衛艦で別の先任伍長に、個室でもてなして頂いたことがあるのだが、顔はにこやかでも目は決して笑っていない、本当におっかない人であった。
艦内でこの人を見かけたら、一番怖い人なので十分に注意して欲しい。
なお、先任伍長に限らず、画像のような階級章(左腕に見えているマーク)を見かけたらそれは護衛艦で一番怖い人の印である、併せて注意しよう。
なお水田艦長だが、ここだけの話、この画像ではこんなコワモテで映っているが、本当はこんな怖い顔をした人ではない・・・。
護衛艦くらまの艦長をしていた時はこんなに穏やかなお顔をされていた。
メガネを掛けて穏やかな顔をしているだけで、まるで別人である。
なお人違いではなく、本当に同一人物である。
「かが」の艦長交代式だからといて、何もここまで怖い顔をしなくてもいいのに・・・
と思わなくもない。
(それとも、女性の前だからこんな優しそうな顔をしているのかも知れない・・・)
いずれにせよ、もし護衛艦の中で艦長を見かけることがあれば大ラッキーだ。
ぜひ声を掛けて、いろいろ話を聞いて欲しい。
なかなか一般公開の機会がない護衛艦かがだ。
5月20日は、大阪天保山まで足を運び、かがの勇姿を見学してみてはいかがだろうか。
【イベントデータ】
名称:護衛艦かが 一般公開
開催場所:大阪天保山岸壁
所在地:大阪港
開催日:本文参照
開催時間:本文参照
問合せ先:06-6942-0545(自衛隊大阪地方協力本部)
料金:無料
駐車場:専用駐車場無し
Web:公式イベントサイト
【注記】
このページに使用している画像の一部及び主要経歴は、防衛省のルールに従い、防衛省のHPから引用。
※画像はそれぞれ、軽量化やサイズ調整などを目的に加工して用いているものがある。
【引用元】
防衛省 大阪地方協力本部公式Webサイト(イベントチラシ)
http://www.mod.go.jp/pco/osaka/experience/kagaosaka.html
防衛省海上自衛隊 第4護衛隊群公式Webサイト(水田艦長他)
http://www.mod.go.jp/msdf/4el/kaga_info.html
http://www.mod.go.jp/msdf/4el/kaga_dockandkoutai.html
防衛省海上自衛隊 大湊地方隊公式Webサイト(水田艦長他)
http://www.mod.go.jp/msdf/oominato/kaiji_hour/collect/28_12_9.html
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