岩村福雄(第5特科隊長・1等陸佐)|第34期・陸上自衛隊

岩村福雄(いわむら・ふくお)は昭和42年5月生まれ、福岡県出身の陸上自衛官。

防衛大学校第34期の卒業で幹候71期、職種は野戦特科だ。

平成29年3月(2017年3月) 第5特科隊長・1等陸佐

前職は東北方面総監部人事部募集課長であった。


(画像提供:陸上自衛隊第5旅団公式Webサイト

2018年12月現在、北海道帯広に所在する、第5特科隊長を務める岩村だ。

第5旅団隷下の特科部隊であり、道東・北海道の東を広く担当する、99式自走155mm榴弾砲を主兵装とする精鋭部隊である。

「戦車!戦車だ!」というちびっ子に対し、「あれは戦車ではない、自走榴弾砲だ」と言って苦い顔をされることが定番の、軍ヲタ泣かせの大火力を率いている。

それにしても、無限軌道(一般にキャタピラと呼ばれるもの)と砲身があれば全て戦車といってしまうのはわからないでもないが、いくらなんでも、87式自走高射機関砲や、


(画像提供:防衛省防衛白書1990公式Webサイト

無限軌道ですら無い16式機動戦闘車


(画像提供:陸上自衛隊第36普通科連隊公式Webサイト

までも戦車といってしまうのはいかがなものなのか。

そしておせっかいにも、

「あれは戦車ではない。たしかに水平射撃も可能だが、低空の目標を撃破する高射特科の兵装だ。ちなみに愛称はガンタンクだぞ。」

と口を挟み、平成のちびっこをあらゆる意味でフリーズさせてしまうのであった・・・。

それはともかくとして、岩村である。

2018年3月から本格的に実施されている陸自大改革で、その戦力のあり方についてもっとも変革を要求されている兵科と言ってよいだろう。

といよりも、島国の専守防衛という特殊な安全保障環境にある我が国の中では、やがて消えてゆく運命にある兵科なのかもしれない。

全国の特科部隊は、廃止されるか、もしくは縮小・統合をされた上で戦力を集中させ、方面隊の直下部隊になる再編が進んでいるというのが2018年現在の状況だ。

管理人にとっては、存在するだけで上陸側に多大なコスト負担を求め、つまり抑止力として最大の効果を発揮する、専守防衛に無くてはならない兵科だと思えるのだが・・・。

財務省や防衛省の偉い人の考えることなのだからきっと正しいのだろう。

ただ、中期防衛計画2005で地対艦ミサイル部隊を半減する方針を固めた大失策のような判断ミスは、本当に無いのか。

今は大臣に昇りつめている、当時防衛予算担当で財務省主計局のエリートだった人のように、押しが強いだけで実権を握っているような運用がなされているようなことはないか。

昨今の野戦特科、とりわけ大火力の兵装が大幅に削減される流れには、大きな危機感を感じざるを得ない。

そしてこの、岩村率いる第5特科隊も、もちろんその流れの例外とはならない。

詳細な時期は未定だが、近い将来に廃止され、第5旅団隷下に設置される即応機動連隊に吸収される方針が既定路線となっている。

重火力の自走榴弾砲を廃止し、迫撃砲に換装して機動力を高め、道東の警備はもちろん、日本全国あらゆる場所に即応で駆けつけることができる部隊として、生まれ変わる予定だ。

2018年現在の安全保障環境が、西部方面(九州・沖縄)である以上、この政策は目先のところ、極めて妥当な判断であることは間違いがない。

しかし、北部方面隊が直面するのは、軍事力のバランスが崩れたら躊躇なく侵攻するDNAを持つロシアだ。

そのことを考えると、ただでさえ物量で押してくる戦術を採るロシアの前に、大火力の削減方針をこのまま推し進めてよいのか。

どこで縮小方針が止まるのか、心配は尽きない。

そしてそんな既定路線の中、第5特科隊を率いる岩村についてだ。

変革期にあり、組織の在り方も大きく変わる中で難しい部隊の舵取りを任されている岩村とは、どのようなキャリアを歩んできた幹部なのだろうか。

少し詳細に、その経歴を見ていきたい。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする