杉山利行(すぎやま・としゆき)は昭和36年9月23日生まれ、埼玉県出身の陸上自衛官。
防衛大学校第29期の卒業で幹候66期、出身職種は普通科だ。
平成30年8月(2018年8月) 第1師団副師団長兼ねて練馬駐屯地司令・陸将補のポストを最後に退役することが決まった。
前職は自衛隊愛知地方協力本部長であった。
なお、自衛隊愛知地方協力本部長であった時の指導方針は以下の通りであった。
【本部長要望事項】
「明るく 前向きに 粘り強く」
(画像提供:陸上自衛隊第1師団公式Webサイト)
【以下、2018年7月29日加筆】
堂々とした長身の体躯で、退役間近になっても非常に鍛え込まれた体が印象的であった杉山。
その杉山が、将官昇任後の最初のポストである第1師団副師団長兼ねて練馬駐屯地司令の職を最後に、退役することが決まった。
将官に昇任し、僅か1年のことであったが、防衛大学校第29期の卒業なので、年齢的には勇退を迎える頃であり、その事自体は不思議な事ではない。
特筆するべきは、退役間近であるにも関わらず将官に昇任となったことであり、そしてその補職が、第1師団副師団長兼ねて練馬駐屯地司令という極めて重要なポストであったことであろうか。
裏を返せば、杉山ほどの幹部を将官に昇任させずに退役をさせても良いのか、ということだったのだろう。
杉山は、昭和36年9月23日の生まれなので、2017年8月の将官人事で昇任をしていなければ、56歳を迎える2017年9月で定年となっていたことになる。
言ってみればその杉山を「駆け込み」で将官に昇任させて、最後にこの栄誉あるポストを任せたということだ。
それだけでも、陸自内で杉山がどのように評価をされていたのか。
そのポストが、堂々の「頭号師団」の副師団長であったことからも伝わってくるようである。
昭和60年の自衛隊入隊以来、30年以上に渡る我が国の平和と安全に対する献身的な貢献と活躍に、心からの感謝と敬意をお送りして、その退役をお見送りしたい。
長い間、本当にお疲れ様でした。
杉山将補の第二の人生も極めて充実したものとなりますことを、心からお祈りしています。
(またゆっくりと、温泉めぐりできそうですね!)
【以下、2018年6月17日までの過去記事】
2018年6月現在、第1師団副師団長兼ねて練馬駐屯地司令を務める杉山だ。
第1師団は日本陸軍以来の伝統で「頭号師団」と称される、首都東京の防衛を担当する非常に名誉ある師団であり、いうまでもなくその副師団長職は極めて重要なものとなる。
杉山は2017年8月に陸将補に昇任し、最初の補職でこのポストに着任した。兼ねて練馬駐屯地司令も務める。
日露戦争以来の普通科の精鋭・第39普通科連隊(弘前)でその初級幹部時代を過ごし、対ロシア戦闘の西の要である留萌の第26普通科連隊で中隊長を務めるなど、その普通科幹部としてのキャリアは非常に充実している。
なおその杉山の前職は愛知地方協力本部長。
地方協力本部長は、平時における自衛隊の最前線とも言うべき補職で、自衛官の採用から退職後の第二の人生のサポート、さらに自衛隊が積み上げた様々な知見の提供を通じて地域貢献を行うなど、非常に幅広い職務を行う。
次に、杉山の詳細なキャリアと、同期である29期の動向について見ていきたい。
自衛隊のみなさん、
いつも各種のご援助、おんれいもうします。どうぞ日本国のため、お励みください。
木村様
コメントありがとうございました。
私も微力ながら、これからも自衛隊と自衛官の皆さまを応援して参ります。